群馬県「高崎・安中医療圏」
二次医療圏
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群馬県の二次医療圏「高崎・安中」の現状と今後

1高崎・安中医療圏の概要

〈県内中西部の2市で構成される医療圏で、県庁所在地の前橋市に隣接〉
群馬県の高崎・安中医療圏は、県内中西部の高崎市、安中市の2市で構成されています。
本医療圏は、面積が約740平方キロメートル、平成22年国勢調査での人口が約43万2千人です。
平成の大合併時に周辺地区の町村が高崎市と安中市とに合併され、現在の高崎市及び安中市が誕生しました。高崎市が県庁所在地の前橋市と隣接しています。

2高崎・安中医療圏の特徴

〈関東平野の利根川水系流域の北西端で、交通の要衝であり工業や商業が盛んな医療圏〉
高崎・安中医療圏は関東平野の北西部にあたり、利根川の支流の烏川や碓氷川の流域の平野部と、それらの河川の源流となる関東山地の山々の地区からなる医療圏です。
本医療圏の主要産業は工業と商業で、工業の面では本医療圏内に自動車産業等の拠点工業や精密電子機器、非鉄金属、化学の各メーカーの主要事業所等があり、特に高崎市は群馬県内における製造業の製品出荷額第3位を誇っています。一方で商業の面では、家電量販店やホームセンターの国内最大手の企業が高崎市内に本社を持ち、さらに郊外型の大型ショッピングセンターが国道沿いに数多くの店舗を構えるなど、商業の面でも県内の販売額第2位となっています。
交通では、本医療圏内の高崎駅が上越新幹線と北陸新幹線の分岐点にあたり、さらに北陸新幹線の安中榛名駅が本医療圏内にあって、東京や新潟、北陸地方への足は至便です。在来線もJR東日本の高崎駅を起点に、JR高崎線の列車が大宮、上野方面に頻発している他、JR上越線が県庁所在地である前橋市を経由して群馬県北部に、JR信越本線が県西部に、そして上信電鉄が富岡市方面に向かって伸びていて、鉄道の要衝である本医療圏では鉄道での移動は有効に活用できると言えます。
一方道路網においても、自動車専用道の関越自動車道が本医療圏内東部を南北に縦断している他、本医療圏内で分岐する北関東自動車道が県東部に向かって伸び、また上信越自動車道が本医療圏内西部を通り、合計で本医療圏内に5ヶ所のICを持ち、東京都心や新潟市、長野市、群馬県東部方面への足は良いです。また一般道でも国道17号線と国道18号線、国道406号線を軸として、本医療圏の内外に国道や県道が伸びています。道路網の要衝でもある本医療圏内では、西部や北西部の山岳地帯以外は道路網が整備されています。

3高崎・安中医療圏の具体的医療体制の現状

〈群馬県の方針で西部二・五次医療圏域のひとつ、西毛地域内で自給率向上の施策を実施中〉
高崎・安中医療圏では独立行政法人国立病院機構高崎総合医療センターが中核病院の役割を担い、地域災害医療の面では医療法人社団日高会日高病院が役割を担っています。平成26年7月現在の地域内医療機関情報の集計値で本医療圏内には31の病院と336の一般診療所があります。
群馬県での医療行政の特徴として、現時点で保有する各医療圏の医療資源との兼ね合いで、各疾病や事業においては二次医療圏よりも広域的な対応が求められるものもあり、その視点から4疾病と周産期医療、小児医療については二次医療圏よりも広域のエリアで対応しています。群馬県はこれを「二・五次医療圏」という医療圏域と位置付けて医療行政を行っています。設定は疾病や事業ごとに異なっていて、本医療圏の場合4疾病は本医療圏と富岡、藤岡両医療圏とを合わせて二・五次医療圏「西部圏域」として、また周産期医療事業では前出西部圏域に前橋、渋川両医療圏を含めた上での二・五次医療圏「西部圏域」として、小児医療事業は4疾病と同じ圏域で「西毛地区圏域」に属すると定めています。
本医療圏の問題点として地域医療の再生強化があります。本医療圏内の救急搬送の自足率自体が80.5%、西毛地域全体を見ても83.5%であり、そのうちで10%以上を前橋医療圏に依存している現状があります。また医療圏内住民の意識では、入院を必要とする病気にかかった場合の希望する入院先として本医療圏内の希望自給率は63.8%と低く、24.1%の住民が前橋医療圏への入院を希望するなど、本医療圏における医療設備の脆弱さが住民に意識されてしまっている状況にあります。
この問題を解消するべく群馬県としても、本医療圏のみならず西毛地域内の国公立病院での医療提供体制の整備を行って西毛地域での医療完結を目指した行政を実施してきました。例えば医療情報ネットワークの構築を西毛地域での国公立病院間で行う施策を行ってきました。この医療情報ネットワークの構築を今後は西毛地域での民間病院6病院でも整備を行う施策を立てています。これによって、高崎安中医療圏の救急医療の質の向上と救急患者の受け入れ体制の整備を図り、本保健医療計画中に87.3%の自給率を目指しています。

4高崎・安中医療圏の医師数と今後

〈医師数不足の解消と、地域災害医療センターのDMATの整備等の機能の向上が課題〉
厚生労働省の「平成24年医師・歯科医師・薬剤師調査」に基づいた群馬県医務課推計によれば高崎・安中医療圏の人口10万人あたりの医師数は187.6人で、全国平均226.5人のみならず群馬県全体での値214.9人と比較しても極めて少ないです。本医療圏内の医師数の増が行政の課題となっています。
また本医療圏の問題として、地域災害医療センターである医療法人社団日高会日高病院へのDMATの配備が平成22年3月31日時点で未整備という点があります。本センターには医療資機材の整備は終了しているものの、DMAT配備はまだ行われていません。
群馬県としてもこのような現状から、本医療圏内のみならず県内の地域災害医療センターすべてにDMATを配備すること、また災害においての傷病者の搬送体制確保のために、消防機関との連携体制、DMATと地元救急隊との連係体制を十分に整備すること、ならびに災害後に避難場所における避難住民への健康管理を行うなどの医療体制の構築を、地域災害医療センターと保健所や日本赤十字社、地元医療機関間との連係を密にして、十分に提供可能な体制の構築を施策としています。

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