開業医の実際の平均年収

開業医の平均年収をご存知ですか。開業医と言っても形態は様々で内容によっても平均年収は異なります。
最近、出版されたある業界誌では約2,000万円とありましたが、この開業医の平均年収はあくまで平均であり、しかも、最も重要な差し引かれるものについては述べられていませんでした。これほどの年収であれば、所得税や住民税などの税金だけで4割程払わなければいけないでしょう。

また、ローンの返済もあります。開業医になる際、病院を建て、各種医療器具を揃える必要があります。初期投資だけで、何千万円もしくは億単位で必要になります。経理において、開業時の初期投資などの借金は必要経費に含まれないので、医師の収入から返済しなければいけません。さらに住宅ローンを持っていればそれも引かれます。その他にも設備投資費用や年金、健康保険などを引いた残りの額がいわゆる手取りになるのです。親が開業医で病院を継いだ場合は初期投資がほとんどかからないので高収入と言えます。

しかし、必ずしも患者が来るという保証はどこにもありません。開業しても患者が来なければ破綻してしまいますし、万が一医療事故で訴えられる可能性もあります。その場合、弁護士の手配などもしなければいけません。それを思うと、独立して開業する場合、各々の技術だけでは経営は成り立ちません。技術の他にそれなりの資金や人脈が必要となります。何の後ろ盾もなく開業医となるにはかなり負担が大きく、経営難の病院も多いようです。

借金をして開業すると平均年収は勤務医以下となり、同世代のサラリーマンとほとんど変わりがないと言えます。

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