肝臓専門医とは
現在わが国では、国家試験に合格した医師は、自由に標榜科目を選ぶことができるようになっています。日本医学会加盟学会で組織した専門医認定協議会では、医師国家試験に合格後、学会などが指定する指導医のもとで5年間以上の専門研修を積み、資格審査や試験に合格することで、学会に認定された専門医としての資格を得ることができます。
専門医の中の1つである肝臓専門医は、一般社団法人日本肝臓学会が、肝臓病学をさらに進歩させるため、肝臓病を専攻する優れた医師を養成し、わが国の医療の向上や、国民の健康と福祉に貢献することを目的として、昭和63年に専門医制度を発足させ、この専門医制度の維持・発展を図っています。
肝臓専門医が扱う疾患は、その名の通り肝臓に関わるもので、代表的なものとしては慢性肝炎や肝硬変、肝臓がんなどがあげられます。肝臓は、病気になっていてもなかなか症状を出さず、気づいた時には末期いうことも多く起るため、沈黙の臓器などと呼ばれたりもします。そんな肝臓の病気を一刻も早く発見し治療することや、それを招く生活習慣を早期に改善し、詳しい検査を担当する医師として肝臓専門医が重要な役割を担っているのです。
現在、わが国の肝臓専門医は5200名ほどに達し、総合病院や大学病院を中心に活躍しています。なかには肝臓専門のクリニックなどもありますが、こうした専門に特化した病院は数が少ないのが現状です。さらに今後は肝臓専門医に関する評価は一層シビアになっていくとの予想もあります。信頼できる専門医や病院を検索できるサイトもありますので、うまく活用してみましょう。
先生の希望する働き方がきっと見つかります。
「医師の転職先の探し方」の他の記事を読む

- 関東の医師求人の傾向と転職市場
- 医師転職ドットコムで関東の医師求人を探すには? 医師転職ドットコムの地域区分は9つに分けられ、①北海道、②東北、③北関東・山梨、④首都圏(1都3県)、⑤東海、⑥北信越、⑦近畿圏、⑧中国・四国、⑨九州...すべて読む

- 腫瘍内科医師が求人を探すには?
- 腫瘍内科とは? 腫瘍内科とは、腫瘍(主にがん)を対象とする内科を指します。がん疾患に対する治療法としては、主に手術や内視鏡による外科的治療、化学(薬物)療法、放射線治療がありますが、そのうち腫瘍内科...すべて読む

- 快適な医局で仕事をするには特性を知った上での調査が必要
- 医局に関する最新情報は「3分の2の医師が転職を考えたことあり。背景には医局人事への不満も―ケアネット医師会員への転職アンケート結果の概要」をご確認ください。 1.医局とは医師の待機所・控室の事も指す ...すべて読む
90記事の「 医師の転職先の探し方 」の記事を読む
