産婦人科医になるには
※産婦人科の医師不足の現状と背景に関しては、「世界トップクラスの安全性でも訴訟が多い?不足する産婦人科医師を取り巻く現状とその背景」に詳細が掲載されていますので合わせてご参照ください。
産婦人科医になるには、まずは大学の医学部に入らなければ何も始まりません。医学部を卒業後、医師国家試験に合格し、晴れて医師として活動することができるようになります。
2年間はいろいろな診療科目を経験するため、卒後研修が設けられています。よく研修医という名を聞きますが、まさに卒後研修時期の新米医師のことをいいます。その研修を経た後の科目選択時に産婦人科を選択することで、ようやく初めて産婦人科医として働くことができるのですが、ここまでスムーズにいったとしても、最低8年は掛かるということになります。
就職先としては、まずは大学病院など大きい病院を選ぶ人がほとんどです。経験を積むという意味では、1番適しているかもしれません。ただその前に、まずは病院に勤めるための面接や試験などに合格することが第一歩です。
そのひとつとして、ほとんどの産婦人科医の方々は、日本産婦人科学会で設けている「専門医」の資格を取得しています。この資格を取得するためには、まず日本産科婦人科学会が指定する病院で3年以上(初期研修を含めると5年以上)研修すること、学会で実施している試験に合格することが条件です。
個人で運営している産婦人科の看板にも、医師の名前の横に「産婦人科専門医」という称号が書かれているはずです。これは試験に合格し、学会から専門医として認められたという証拠でもあります。確実に今後、産婦人科医として働いていきたい…と考えるのであれば、取得しておきたい資格ですね。
このように、産婦人科専門医として名乗れるようになるまでには、大学入学から換算すると最低でも13年は掛かることになります。医師への道は決して生ヌルいものではない…ということが分かりますね。
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