医師年金
年金には色々と種類があり、国民年金、厚生年金、共済年金などの公的年金と、企業年金、個人年金、医師年金などの私的年金などがあります。開業されている医師は、国民年金のみの状態となっていますので、何らかの私的年金を考えているでしょうし、勤務医のほとんどは、国民年金プラス厚生年金や共済年金に加入しています。
ただし年金は、就労の有無や就労先によってその種類が変わります。キャリアアップの為、転勤や転職、開業など勤務先を何度も変えることの多い医師という職業の場合、年金を切替えたり、未納入の月が出てきたり、さかのぼって支払える期限が過ぎていたりと、特に公的年金は虫食いだらけの納入状態になっていることが多いでしょう。
しかし、定年もない職業ですから働けるうちは現役医師として現場に立ち、自分で老後の備えを蓄えるという考えから、老後の心配もあまりせず、年金受給はあてにしていない医師も多いようです。確かに医師は定年なく働くことができる職業ですが、怪我や病気、事故などによっていつ働くことができなくなるかは誰にも分かりません。
ですから、医師にも安心して暮らすことのできる保証と老後の備えは必要です。日本医師会では、医師による医師の為の年金として、一般的な年金制度にはないオリジナルの特徴を持たせた私的年金を運営していますが、医師年金の新規加入者はほとんど増えないまま、毎年新規の受給者が出てくる状態です。
将来公的年金がいくら受け取れるのか現状を把握したうえで、専門家に相談しながら、自分自身に適したものを選択していくとよいでしょう。
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