Chapter01
精神科のJ先生にとっての、
良い病院とは。
「良い病院にいきたいんです」。
精神科のJ先生は、面談中にそうおっしゃいました。良い病院、ってなんだろう…。
J先生には一度、私が紹介した病院に入職していただきました。でも方針が合わなかったため辞めることに。次の紹介先は、より一層慎重に選ばなければなりません。
そこで二人で検討しているときに出てきたのが、良い病院というキーワードです。
J先生はとても気さくな方で、面談だけのお付き合いにとどまらず、私をカラオケや飲みに誘ってくださいました。
一緒に出かけると、先生の生い立ちや、今の仕事を選んだ理由などいろいろ教えてくださいます。
医療について、患者さんについて、とてもしっかりした考えをお持ちなので、転職ではなく開業されたら良いのではと感じたほどです。

Chapter02
薬を最小限に抑えたいという、
先生の純粋な思い。
もしも開業するとしたら、J先生はどんな病院をつくりたいと考えていらっしゃるのか。
あるとき、私はそんな質問をぶつけてみました。
すると、「患者さんのために、薬を必要最小限に抑える病院にしたい」との答えが返ってきました。
薬を抑えれば患者さんの経済的な負担は減りますが、しわ寄せは病院に来ます。それでも患者さんのためならば…というのがJ先生の方針であり、J先生にとっての「良い病院」だったのです。
開業ではなく転職という形ではありますが、医師としての純粋な思いは大切にしてほしい。
そう考えた私は道南にある病院での求人を提案しました。
医師の偏在が顕著な北海道において、道南の病院を提案したことには理由があります。

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Chapter03
患者さん思いの先生に
ふさわしい環境は、道南にあった。
J先生に紹介したのは、テコ入れを必要としている病院です。
そのために新しい医師を集めている最中でした。
テコ入れにあたっての方針はただひとつ、「患者さんにとって良い病院にしよう」。
患者さんのことを第一に考えているJ先生にとって、新天地としてこれ以上ふさわしい環境はありません。
先生も納得してくださいました。入職してすぐの歓迎会で、J先生は自分について延々と語りつくし、職場の方々を驚かせてしまったそうです。でもそれは、自分のことをわかってほしいというJ先生の思いから出たこと。かえって先生の純粋さが伝わって、良かったのではないかと思っています。
実際、その後は職場に溶け込めているようなので安心しました。

Chapter04
面談だけではわからないから、
とことんお付き合いする。
先ほどもふれましたが、道内は医師の偏在が顕著です。
私は少しでもこの状況を改善したい。
道外からの転職を希望する医師に目を向け、病院見学の機会を設けるなど、方法はいろいろあります。
でも一番大切なのは、医師・医療機関双方が知りたがっている情報を得るために相手に寄り添うこと。
そして得た情報は私の解釈やフォローの言葉を加えたりせず、できるだけありのまま伝えることです。
特に医師の方々の事情は、医師の数だけ異なります。30分の面談ですべてはつかめません。
お人柄までわかるほどとことん寄り添って初めて、良い提案ができます。J先生の場合がまさにそうです。
私が担当する先生には、希望どおりの新天地で「新しい何か」を得ていただきたい。そのために、どんな細かなお話にも耳をかたむけていくつもりです。

お人柄を知れるほど寄り添いたい、
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