山口県「山口・防府」
二次医療圏
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山口県の二次医療圏「山口・防府」の現状と課題

1山口・防府医療圏の概要

〈山口県の最東端部に位置して、市街地のみならず離島や山間部を抱えた医療圏〉
山口県の二次医療圏である山口・防府医療圏は、山口県の中部にあたる山口市、防府市の2市で構成されています。 医療圏の南側は瀬戸内海に面した平地で、北側はなだらかな中国山地西部の山間地で、医療圏内に有人離島をひとつ持ちます。
本医療圏の面積は約1200平方キロメートル、平成23 年10月1日現在の山口県市町年齢別推計人口が約31万3千人で、高齢化率は24.5%と県合計よりも多少低くなっています。 主に佐波川や椹野川の沿岸部や河口部の平地に人口が密集していて、北部には1000m未満の中国山地の山岳地帯からなります。

2山口・防府医療圏の特徴

〈中心産業は瀬戸内海沿岸での工業も、山陽地方随一の温泉街での観光業も盛んな医療圏〉
山口・防府医療圏は、平成の大合併時に市町の合併や編入があり、現在の2市で構成されるようになりました。 本医療圏の防府市は古代から周防国国府があった場所で、三田尻港を中心に海運の中継地として栄えました。また山口市は戦国時代の大内氏の本拠地として歴史的にも有名です。
本医療圏には山口県の県庁所在地である山口市があり、山口県の行政の中心地となっていますが、本医療圏の主要産業は工業で、防府市内の沿岸部に複数の大手製造業の基幹工場があり、 三田尻港からの製品輸送が容易という点も重なって近年は企業城下町として発展してきました。
一方で山口市内にある湯田温泉は山陽地方では随一の規模を誇る温泉街であり、新幹線「のぞみ」停車駅の新山口駅からの温泉湯治客や、 萩市、島根県津和野市など周辺の観光都市への観光客の宿泊先としても賑わいを見せています。
公共交通の面では、山陽新幹線の新山口駅が本医療圏内にあり、関東圏、関西圏、福岡市方面との往来はとても便利です。またJR西日本のJR山陽本線が東西に貫き、 山口県内東部や西部からの交通のアクセスも非常に良くなっています。 一方で新山口駅からJR山口線やJR宇部線が通っていますが、列車本数はJR山陽本線ほど多くなく、鉄道での移動には制限があります。鉄道の通っていない地点はバス路線になりますが、 鉄道路線と同じでバス路線も地域や路線によって本数に大きな差がありますので、本医療圏内の移動には自家用車の使用も考慮する必要があります。
一方で道路網は、自動車専用道の中国自動車道が本医療圏内を東西に横断しているのと同時に、山陽自動車道とのJCTが本医療圏内にあり、両自動車道で合わせてして6つのICを持ち、 山口県東部方面や西部方面への乗用車での足は非常に便利です。 一般国道も国道2号線や国道9号線を幹として本医療県内外の各方面に国道や県道が伸びていて、本医療圏内北部の中国山地部を除けば道路網も整備されています。

3山口・防府医療圏の医療体制の現状

〈医療圏内で抱える初期救急医療の格差の是正とさらなる充実が重要な行政課題〉
山口・防府医療圏では山口県の県庁所在地である山口市を含むため、県の中核病院として山口赤十字病院や県立総合医療センターが役割を分担しています。 そして本医療圏の中核病院としては三田尻病院や済生会山口総合病院が地域的な役割を分担して受け持っています。
本医療圏にはこれらの病院を含めて厚生労働省の平成23年医療施設調査で27の病院と257の一般診療所があります。 本医療圏の現状では、救急医療に関する医療圏内格差の問題があります。
初期救急医療については、本医療圏では山口市、防府市それぞれで在宅当番医制度と休日夜間急患センターとの兼用で対応が行われていますが、 山口市の休日夜間急患センターは平日、土曜日、日曜祝日とも準夜間(19:00~22:00)の対応であるのに対し、防府市の休日診療所は日曜、 祝日の昼間のみの対応で夜間の対応が行われていない現状があり、同一医療圏内での診療の格差が生じています。 このような点があるため現状では防府市は二次救急医療体制で5病院での病院群輪番制で対応していますが、 そこに初期救急医療の患者も受入れざるをえない状況が生じていて、今後二次救急医療の疲弊に繋がる課題があります。 山口県としてもこのような状況を解消するべく、初期救急医療を担当する医療機関の機能の向上を行うべく目標を立てています。
具体的には、休日夜間で入院を必要としない軽症の救急医療患者については、外来診療を実施するように休日夜間急患センターと在宅当番医制度とを合わせて、 防府市の夜間及び山口市の22:00以降の時間帯での診療の空白時間が生じないように各市の医師会との連携を行うこと、 また初期救急の病状に応じて速やかに二次救急の病院に患者の紹介が可能なように近隣の医療機関との連携を行うこと、 さらには急性心筋梗塞や脳卒中などの緊急な救急要請が必要な疾病について救命救急に関して住民の啓発を行うのと同時に、 救急医療についての正確な知識の普及を行い、特に診療時間外での救急医療機関の適切な利用についても啓発を行うことを施策として実施しています。

4山口・防府医療圏の医師数の現状

〈医師不足の解消と、本医療圏内での糖尿病患者の治療完結を行うことが重要な行政課題〉
平成24年調査での山口・防府医療圏の人口10万人対医師数は212.3人で、全国平均である226.5人のみならず、山口県の平均である241.4人よりも少ない状況です。 山口県としても、行政施策にて本医療圏の医師不足の解消を図る課題があります。 また本医療圏の問題として、糖尿病治療の問題があります。厚生労働省の平成22年人口動態統計特殊報告において、山口県での糖尿病における年齢調整死亡率は男性では全国平均以下ですが、 女性では全国平均を上回っているという結果が出ていて、特に女性の糖尿病が原因での死亡率を下げる必要があります。 一方で糖尿病における本医療圏内患者流出割合は厚生労働省の平成20 年患者調査個票解析にて26.1%と全患者の1/4を超えていますが、流入患者率は3.3%しかなく、 本医療圏内での糖尿病が治療可能な医療機関の少なさの数字が現状の医療圏内の状況を端的に表しています。山口県ではこの点を問題と考えていて、 糖尿病医療の対策として、患者が身近な地域で治療や合併症を発症しないための管理を受けることが可能なことを念頭に置いた対策を立てています。 具体的には、かかりつけ医と糖尿病治療の専門医療機関の連携を強化すること、医師会等との連携で、医師や看護職、栄養士等を対象とした研修会を継続して行うことで、 医療従事者の糖尿病治療への資質の向上を行うこと、さらに現在運営中の「やまぐち医療情報ネット」の活用によって、糖尿病に対する教育入院が可能な病院、 人工透析の治療が可能な医療機関の情報を、本医療圏内の住民に分かりやすい状態で提供するなどの施策を実行しています。 このような施策により、県としても本医療圏内からの糖尿病患者流出率を下げて、医療圏内での糖尿病治療が完結する目標を持っています。

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