群馬県「吾妻医療圏」
二次医療圏
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群馬県の二次医療圏「吾妻」の概要と特徴

1吾妻医療圏の概要

〈県内北西部の4町2村からなる医療圏で、新潟県や長野県と接する山岳地帯を含む〉
群馬県の吾妻医療圏は、県内北西部の中之条町、長野原町、嬬恋村、草津町、高山村、東吾妻町の4町2村で構成されています。
本医療圏は、面積が約1300平方キロメートル、平成22年国勢調査での人口が約6万1千人です。
長野県境や新潟県境の2000m級の山岳地帯と、山々に囲まれた高原地帯が中心の医療圏です。

2吾妻医療圏の特徴

〈山岳地帯に囲まれた吾妻川流域の医療圏で、農業並びに温泉を中核とした観光業が盛ん〉
吾妻医療圏は関東地方最北部の三国山地や関東山地を含んだ地域にあたり、浅間山、草津白根山、榛名山、白砂山などの標高2000m級の山々に囲まれた高原地区や利根川の上流にあたる吾妻川水系の源流地区にあたる山岳部を有した医療圏です。
本医療圏内の主要産業は農業と観光業で、農業分野では特に「嬬恋村」を中心としてキャベツや馬鈴薯などの高原野菜の産地として有名で、関東地方を中心に出荷されています。一方で観光業では、「日本三大名泉のひとつ」である草津温泉をはじめ万座温泉、鹿沢温泉などを代表とする温泉資源が、観光資源として日本のみならず世界的に有名です。さらにキャンプ場やスキー場、ゴルフ場などの高原リゾートや、浅間山や草津白根山への登山口として本医療圏は観光客での賑わいを見せています。
交通では、JR東日本のJR吾妻線が本医療圏内北部を東西に走っています。鉄道沿線以外はバス路線になりますが、鉄道、バスとも医療圏内の便数には偏りがあるため、医療圏内の移動には自家用車の利用を考えておく必要があります。
一方道路網は、国道146号線、国道353号線、国道406号線等を軸として、本医療圏の内外に国道や県道が伸びていて山岳地帯の山間部以外はある程度道路網が活用できます。

3吾妻医療圏の具体的医療体制の現状

〈群馬県の方針で北部二・五次医療圏域のひとつ、全体的な医療資源の少なさの補助が必要〉
吾妻医療圏では疾病や事業ごとに原町赤十字病院や西吾妻福祉病院が中核病院の役割を分担しています。平成26年7月現在の地域内医療機関情報の集計値で本医療圏内には9の病院と28の一般診療所があります。
群馬県では医療行政においての特徴として、現時点で各医療圏が保有する医療資源との関係で、一部の疾病や事業では二次医療圏よりは広域的に対応せざるをえないケースもあり、その視点で4疾病と周産期医療、小児医療については二次医療圏より広いエリアでの対応を行っています。群馬県はこれを「二・五次医療圏」という位置付けにて医療行政を行っています。
設定は疾病や事業ごとに異なっていて、本医療圏の場合4疾病のうちがん、脳卒中、急性心筋梗塞については、本医療圏プラス前橋、渋川の3医療圏で「吾妻・前橋、渋川圏域」を構成し、糖尿病については本医療圏のみで「吾妻圏域」を構成しています。また周産期医療事業では本医療圏プラス渋川、沼田、前橋の4医療圏で「北部圏域」を構成し、小児医療事業は本医療圏プラス渋川、沼田の3医療圏で「北毛地区圏域」を構成しています。
本医療圏の問題点として、本医療圏内の医療資源の少なさが挙げられます。本医療圏には、地域がん診療連携拠点病院、脳梗塞時のt-PA治療実施可能な医療機関、冠動脈造影検査が可能な医療機関、周産期母子医療センターやその協力病院が存在しないなど、4疾病2事業の分野にて急性期医療を担う医療機能が不足しています。これは二・五次医療圏や隣接医療圏との連係の必要がありますが、地勢的に沼田医療圏との連携は難しく、一方で渋川医療圏は、本医療圏の急性期患者の十分な支援が可能な医療環境ではない状況があります。
また本医療圏において分娩可能な施設を持つのが西吾妻福祉病院の1病院のみであり、地域での分娩に不安を残す現状があります。このような本医療圏の問題を解消するべく、群馬県としても抜本的な対策を検討しています。現在実施されている本医療圏内の方針として、まず原町赤十字病院のIT基盤整備を進めることで、原町赤十字病院と本医療圏内の病院や一般診療所との医療連携を進めること、次に本医療圏唯一の分娩施設を持つ西吾妻福祉病院の周産期医療の機能を高めることを施策として実施しています。
更には隣接する渋川医療圏での国立病院機構西群馬病院と渋川総合病院との統合による新病院の新設と、その病院の北毛地区圏域の中核病院と位置付けることで、本医療圏内での医療資源の少なさを渋川医療圏との協力で補っていく施策を行っています。
これらの施策により、本医療圏内の医療資源不足を改善し、地域で安心して医療を受けられる体制を構築する計画です。

4吾妻医療圏の医師数と今後

〈医師不足の解消と、本医療圏内に多いへき地医療への対策が今後の重要な課題〉
厚生労働省の「平成24年医師・歯科医師・薬剤師調査」に基づいた群馬県医務課推計によれば吾妻医療圏の人口10万人あたりの医師数は144.9人で、全国平均226.5人のみならず群馬県全体での値214.9人と比較しても極めて少なく本医療圏内の医師数不足の解消が行政の課題となっています。
また本医療圏の問題として、へき地医療に関する問題があります。平成21年10月現在で本医療圏内での無医地区等が4ヶ所、へき地診療所が開設されている地区が4ヶ所、一人医師地区が4ヶ所と多数あり、該当地区の住民が医療サービスを継続して受けられる体制の確保、ならびに無医地区等における医療提供体制の確保や当該施設相互の連係を行う必要があります。
群馬県としてもこのような状況を重要な課題と考えていて、へき地医療を支援するために「医療の支援」の視点と「医師の確保」の視点から施策を行っています。具体的には、「医療の支援」の面では、へき地医療拠点病院の整備を行うこと、無医地区の巡回医療を確保すること、へき地診療所等の施設や設備を充実すること、ITの活用や地域ネットワークの整備により診察の質の均等化を図ることなどを施策としています。一方で「医師の確保」の面では、群馬県の「へき地医療支援機構」を通じて代診医の派遣すること、自治医科大学卒業石の確保を行うこと、無医地区等でのへき地医療支援機構やへき地医療拠点病院、へき地診療所等の連係の強化により医療提供体制の確保や施設相互の連携強化を行うことを施策としています。

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