小児外科の医師転職お役立ちコラム
小児外科の「学会」
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▲医師の転職お役立ちコラム一覧へ主な学会の概要-小児外科 日本小児外科学会
1日本小児外科学会について
〈日本小児外科学会の概要〉
日本小児外科学会は、正式名称を「特定非営利活動法人日本小児外科学会」と言います。日本医学会に所属する分科会の一つです。
本部事務局は東京都文京区大塚の一般社団法人学会支援機構内にあり、正会員数はおよそ3,000名です。
入会については、特定非営利活動法人日本小児外科学会定款第3章第6条にて
・正会員:この法人の目的に賛同して入会して活動する個人。
と定められ、定款では正会員への入会には医師資格を必ずしも必要としていません。
尚、「本学会に特に功労のあった者や小児外科学の発展に関し功績のあった者で理事会及び評議員会が推薦した者」を名誉会員もしくは特別会員に認定する制度もあります。
2日本小児外科学会の沿革とその活動内容
〈日本小児外科学会の成立と改革、現在行われている手厚い教育面での活動内容〉
1958年(昭和33年)の日本外科学会総会の中で、共同研究として「小児外科」が採用されたことがきっかけとなり、小児外科の分野を学会として設立する機運が出始めました。1960年(昭和35年)には東京と近畿で小児外科懇親会が相次いで発足し、1964年(昭和39年)に小児科に加えて産科や泌尿器科等の各標榜科医師の参画にて日本小児外科学科が設立されて総会と学術集会が開催されました。1972年(昭和47年)には日本医学会の分科会として認定され、1978年(昭和53年)には小児外科が外科から独立した標榜科として認可されて、現在に至っています。
日本小児外科学会の英文表記は“The Japanese Society of Pediatric Surgeons”です。“JSPS”という略称も使われています。
本学会では機関誌として「日本小児外科学会雑誌」を年7回、隔月に加えて学術集会特集号が年1回発行され会員の教育面での支援を行っています。
3目的と取り組み
〈日本小児外科学会にて定められた目的と具体的事業、そして腎臓学会が認定する専門医制度〉
日本小児外科学会は特定非営利活動法人日本小児外科学会定款第2章第3条にて「小児外科学の学術研究、知識の交換及び教育指導等に関する事業を行い、わが国における小児外科学の進歩普及に貢献し、もって学術の振興と医療福祉の増進に寄与すること」(日本小児外科学会定款第2章第3条引用)を目的としています。
そしてその目的のために、第2章第4条、第5条にて以下の活動と事業を行うとしています。
1.保健、医療又は福祉の増進を図る活動
2.学術、文化、芸術又はスポーツの振興を図る活動
3.子どもの健全育成を図る活動
4.前各号に掲げる活動を行う団体の運営又は活動に関する連絡、助言又は援助の活動
5.研究発表会等の開催及び機関誌等の刊行による小児外科学に関する学術研究事業
6.ホームページ及び市民公開講座の開催等による小児外科学に関する広報事業
7.小児外科学に関する専門医等の資格認定事業
8.小児外科学に関する教育制度及び医療制度の調査研究事業
9.内外の関係学術団体との連絡及び提携事業
10.その他目的を達成するために必要な事業
(日本小児外科学会定款第2章第4条、第5条引用)
こうした事業を支えるために、本学会では前項に記載した機関誌の発行と合わせて、春季に全国学術集会、秋季に1日秋季シンポジウムを年1回ずつ開催するとともに、学会地方会の開催情報や本学会に関連する国内の学会や研究会を紹介して、会員への教育を支援しています。更に学術集会期間中に若い医師を対象とした「卒後教育セミナー」や「小児救急セミナー」等の小児外科に関する各セミナーの開催や、時期を決めて「Pediatric Advanced Life Supportプロバイダーコース」講習会の実施など、本学会会員の医師に対する知識面、技術面でのサポートも充実しています。
また本学会では「小児外科専門医」を設置しています。小児外科専門医の定義は「子供を安心して預けることが可能な外科医」を指し、その医療行為には「他の適切な施設への転送を行う」ことを含むもので、本人の力量や、設備と人員を含めた総合的な立場で最適な治療法を選択できると認められた医師が小児外科専門医に認定されます。専門医の認定更新は5年毎に行われ、専門医としての資格が職場での待遇等に有利となるような現状があります。2012年10月現在で小児外科専門医は596名が登録されています。
4仕事上での利点や今後の需要
〈少子化が進む一方で小児医療は増加の傾向にある我が国〉
小児外科の説明の際に「子供は大人のミニチュアではない」という言葉が一般的に使われます。子供は大人と比較して体が小さいという点のみならず、身体のすべての臓器が発育途上でその機能は未熟の状態です。さらに子供は発育するに従って臓器の機能は変化を続けて、臓器の機能の調節も発育の段階毎に変化します。そのためこのような子供が持つ特徴を理解した上で手術やその前後の治療を行う必要があります。大人と同じ治療方法が使えない点が、小児外科という標榜科が存在する理由になります。そのため小児外科が治療する疾病の範囲は、呼吸器、消化器、腎臓や脾臓などの臓器、皮膚軟部組織の外科的な病気や腫瘍などに含めて、泌尿生殖器の分野も小児外科医が担当するケースが数多くあります。小児外科では外科の分野で「整形外科と脳神経外科」以外のすべての分野を学びます。また子供は精神的/心理的にも発育途中で、手術を受ける場合に子供にとって大きな試練を無事に乗り切るための精神的、心理的な援助も小児外科医が担う必要があります。
このように小児外科を学ぶことは、外科として広範囲の疾患の領域を学ぶことになり、なおかつ子供である患者に対する精神面の領域も学ぶこととなります。この点は小児科医を学ぶ事で身に付く外科医学での大きなスキルとなり、他の様々な外科からの需要が見込まれます。
また、各都道府県が作成する保健医療計画では、特に事業の中でも「周産期医療」呼び「小児救急を含む小児医療」が重要な課題となっていて、多くの都道府県で小児医療に関わる担い手を必要としている現状があります。これらの点から、将来的に小児外科を学びスキルを持った医師の需要は現在以上に増加して、医療現場での厚遇が期待できます。
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