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美容皮膚科の医師転職お役立ちコラム
美容皮膚科の「専門医取得要件」

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専門医取得要件-美容皮膚科

1日本皮膚科学会の専門医制度について

〈日本皮膚科学会による資格試験〉
美容皮膚科にはいくつかの関連学会や専門医が存在します。今回はその中から日本皮膚科学会が認定する美容皮膚科・レーザー指導専門医について紹介していきます。
この専門医についてまずは、日本皮膚科学会認定美容皮膚科・レーザー指導専門医制度規則に定められた目的から見ていきましょう。
“美容皮膚科・レーザー治療に関する優れた診療技術と知識を有する医師を育成し、これによって美容・レーザーの診療水準を向上させ、国民の医療と福祉に貢献することを目的とする。”
一般的な認識としては平成20年からできた比較的新しい専門医制度で、専門性をより高め証明できるもとされています。全国の美容皮膚科・レーザー指導専門医は日本皮膚科学会のWebサイトから探せるようになっています。
https://www.dermatol.or.jp/modules/spMap/
またこの専門医制度には更新も定められています。

2資格試験の概要と認定の要件

〈美容皮膚科・レーザー指導専門医試験の概要〉
それでは、この資格試験の概要と認定の要件を見ていきましょう。
【試験の概要】
・筆記試験
・口頭試問
【要件(申請資格)】
認定申請の要件として日本皮膚科学会認定美容皮膚科・レーザー指導専門医制度規則施行細則の9条に定められています。
■申請期限の日を含めて、5年以上継続して日本美容皮膚科学会、日本臨床皮膚外科学会、日本皮膚外科学会、日本レーザー医学会あるいは日本レーザー治療学会の会員であり、これらの5学会の学術集会出席回数が5年間にあわせて3回以上あること。
■所定の修練指針に従って、通算5年以上の美容皮膚科・レーザー治療の臨床経験を有すること。
■日本皮膚外科学会が主催する研修会に5年間で2回以上出席すること。
■美容皮膚科・レーザー指導専門医認定に要する研修単位は、研修会・学術集会の出席をもって取得すること。
■美容皮膚科・レーザー指導専門医認定に要する総単位数に関しては100単位以上取得すること。
■過去5年間に美容皮膚科、レーザー治療に関する学会発表ならびに論文発表があわせて4報以上あること。このうち、原則として筆頭論文(corresponding authorを含む)が1編以上、筆頭学会発表が1報以上あること。
「所定の修練指針」としてケミカルピーリング、血管系病変のレーザー療法、色素性病変のレーザー療法が必要な研修項目に含まれます。これらについて診断、術前検査と病期決定など様々な理解が求められるとして細かく定められています。
また「学会発表」については日本美容皮膚科学会をはじめ日本レーザー治療学会、国際美容皮膚科学会などの学会や研究会となっています。
次に、申請書類についてです。同じく規則施行細則内の6条に記載されたものを見ていきましょう。
1、美容皮膚科・レーザー指導専門医受験申請書
2、日本美容皮膚科学会、日本臨床皮膚外科学会、日本皮膚外科学会、日本レーザー医学会、日本レーザー治療学会のいずれかの学会が発行する5年以上の学会在籍証明書
3、美容皮膚科・レーザー治療症例の診療実績一覧表
4、研修単位一覧表
5、業績(学会発表・原著論文・著書)目録および業績(写)
書式に関してはそれぞれ決まっており、2だけが各学会の任意のものとなっています。

3専門医更新の要件

〈美容皮膚科・レーザー指導専門医を更新するための要件〉
更新については、規則施行細則の15条に定められています。
■資格取得から5年間継続して皮膚科専門医であること。
■資格取得から5年間継続して日本美容皮膚科学会、日本臨床皮膚外科学会、日本皮膚外科学会、日本レーザー医学会あるいは日本レーザー治療学会の正会員であること。
■美容皮膚科・レーザー治療については過去5年間に主治医として30症例以上の治療経験を有すること。
■研修会・学術集会に出席し、過去5年間で研修単位の総単位数として80単位を取得した者。研修会・学術集会の指定単位数については、1に定めたとおりとする。研修会は5年間に少なくとも1回の出席を要する。
■美容皮膚科・レーザーに関連した筆頭演者としての学会発表を1回5単位、筆頭著者としての学術論文ないし著書1編を10単位として、学術集会出席単位に替えることができる。ただし、これは研修会出席単位に替えることはできない。
研修会や学術集会の出席単位数は例えば美容皮膚科・レーザー指導専門医研修会が30単位、日本美容皮膚科学会や日本レーザー医学会の学術集会は10単位といったように定められています。

4専門医制度の現状と変化

〈新しくより高いレベルの専門医取得〉
最初にも書いたように新しくより専門性が高い専門医制度という事で、日本皮膚科学会でも皮膚科専門医取得後の位置づけでこの美容皮膚科・レーザー指導専門医と皮膚悪性腫瘍指導専門医が挙げられています。また病院の皮膚科、及び専門医コースでも取得サポートに力を入れる所が増えて来ています。
全体の流れとして、専門医に関しては日本専門医機構により新制度への移行が進められています。日本皮膚科学会の皮膚科専門医は基本領域に分類されているため、各種専門指導医のサブスペシャリティコースとして設置されているこの制度ついても、今後何かしらの影響が出て来るかもしれません。

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