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血液内科の医師転職お役立ちコラム
血液内科の「専門医取得要件」

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専門医取得要件-血液内科

1日本血液学会の専門医制度について

〈日本血液学会による資格試験〉
日本血液学会による「血液学会専門医」については、日本血液学会専門医規則の第1条に、次の目的が明記されています。
“日本血液学会専門医制度は、血液学関連の臨床医学の健全な発展普及と併せて臨床血液学研究の進歩を促し、医療を介し国民の福祉に貢献することを目的とする。”
専門医の数としては、2013年(平成25年)で3,154人となっています。
なおこの専門医制度には5年ごとの更新も定められています。

2資格試験の概要と認定の要件

〈日本血液学会専門医認定試験の概要〉
それでは、この資格試験の概要と認定の要件を見ていきましょう。
【試験の概要】
●試験方法
筆記試験(マークシート方式)
●出題分野
・文章問題(内科・小児科共通問題及び内科または小児科選択問題)
・血液形態学・検査学問題 [血液形態、特殊染色、検査 等](内科・小児科共通問題及び内科または小児科選択問題)
これらは独立して判定されます。両者共に基準に達した場合が合格となります。
【要件(申請資格)】
専門医の申請にあたっては、次の条件を全て満たしておく必要があります。
以下は、日本血液学会専門医制度規則の第3条に専門医の条件として定められた内容です。
■日本内科学会認定内科医または日本小児科学会小児科専門医である者。
■卒後6年以上の臨床研修を必要とし、このうち3年以上日本血液学会が認定した研修施設において臨床血液学の研修を行った者。
■申請時に継続して3年以上日本血液学会会員である者。
■臨床血液学に関係した筆頭者として学会発表又は論文が2つ以上ある者。
なお平成27年の受験資格にはこれらに合わせて下記も必要とされています。
■診療実績記録(WORD形式)の提出。
■日本血液学会研修施設における血液学に関する研修カリキュラム評価の提出。
次に、出願書類についてです。下記のものを準備する必要があります。
以下は、日本血液学会専門医制度規則の第4条に専門医の条件として定められた内容です。
1、専門医認定申請書
2、履歴書
3、日本内科学会認定内科医又は日本小児科学会小児科専門医での認定証(写)
4、研修施設における研修修了証明書
5、診療実績記録
6、日本血液学会研修施設における血液学に関する研修カリキュラム評価
なおこれに、受験料を加えて手続きを行っていきます。
試験実施は毎年1回となっています。期日や必要事項については毎年度当初に日本血液学会雑誌に公示されます。

3専門医更新の要件

〈血液学会専門医を更新するための要件〉
血液専門医の5年ごとの更新については、下記の条件を満たす必要があります。
■血液専門医の資格を有し、5年を経過した者。
■血液専門医資格更新に必要な単位の換算基準に基づき、5年間に50単位以上を取得しておかなければならない。
更新に必要な単位の換算基準については以下のようなものがあります。いくつか具体例として抜粋しておきましょう。
・日本血液学会 学術集会 15点
・JSH国際シンポジウム 5点
・日本血液学会 地方会 2点
また国内の血液学関連諸学会総会への参加が3点換算になっています。いくつか挙げてみましょう。
・日本造血細胞移植学会
・日本輸血・細胞治療学会
・日本血栓止血学会
・日本リンパ網内系学会
・日本小児科学会
・日本がん治療学会
同じく海外の血液学関連諸学会総会についても3点換算になっています。こちらもいくつか挙げてみましょう。
・アメリカ血液学会/ American Society of Hematology (ASH)
・国際止血血栓学会/ International Society of Thrombosis and Haemostasis(ISTH)
・国際レトロウイルス会議/ International Conference on Human
・国際実験血液学会/ Society for Hematology and Stem Cell(ISEH)
・アメリカがん学会/ American Association for Cancer
その他、専門誌への論文掲載が10点、筆頭者としての学会発表が5点などの定めがあります。詳しくはWebサイトに更新情報として掲載されています。またWebサイトには単位加算登録・更新申請がオンライン上でできる「専門医単位登録システム」の導入もされています。

4専門医制度の現状と変化

〈時代の変化と共に変わる専門医制度〉
日本血液学会ではセミナー等が開催され、そこに参加して知識を深めつつ専門医の取得を目指す、という積極的な参加者も多くなっています。一方現場からは、血液専門医はその数が極めて少なく、社会的なニーズからももっと多くの数を望む声が挙がります。それだけに売り手市場の専門領域として、若手医師の専門医取得者が望まれています。
一方大きな流れとして各学会から第三者機関である「日本専門医機構」へと専門医制度が移行されていきます。血液学会専門医についてはサブスペシャルティ領域として分類されていて、この影響が今後考えられます。

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