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内分泌・糖尿病・代謝内科の医師転職お役立ちコラム
内分泌・糖尿病・代謝内科の「学会」

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主な学会の概要-内分泌・糖尿病・代謝内科 日本内分泌学会

1日本内分泌学会について

〈日本内分泌学会の概要〉
日本内分泌学会は、正式名称を「一般社団法人日本内分泌学会」と言います。日本医学会に所属する分科会の一つです。
本部事務局は京都市中京区三条通の日本生命京都三条ビル内にあり、北海道、東北、関東・甲信越、北陸、東海、近畿、中国、四国、九州の9支部が設置されています。平成27年3月31日現在の個人会員数は全国で7,752名です。
入会については、一般社団法人日本内分泌学会定款第3章第6条にて
・個人会員:内分泌代謝学に関する学識経験を有する者で、目的に賛同して入会した個人
・賛助会員:目的に賛同し、事業を援助する個人又は団体
と定められています。

2日本内分泌学会の沿革とその活動内容

〈日本内分泌学会の成立と改革、現在行われている教育面での活動内容〉
日本内分泌学会は、1925年(大正14年)に当時の京都帝国大学医学部の辻寛治博士によって設立されました。20世紀になって発見された「人体の体内分泌物質であるホルモン」の研究が世界的に始まったことで、日本でもホルモンを専門に研究するために本学会が設立されたものです。
日本内分泌学会の英文表記は“The Japan Endocrine Society”です。本学会では日本語機関誌として 「日本内分泌学会雑誌(Folia endocrinologica Japonica)」を年4~6回の割合で、また本学会の会員への連絡向けに「日本内分泌学会会員連絡誌 JES News」を年2回発行しています。また英語機関誌では1954年(昭和29年)に“Endocrinologia Japonica”の名前で発行が開始され、1993年(平成5年)に“Endocrine Journal”と名称を変えて現在も発行が継続され、会員への教育面での支援を行っています。

3目的と取り組み

〈日本内分泌学会での目的と具体的教育事業、そし日本内分泌学会の専門医制度〉
日本内分泌学会は一般社団法人日本内分泌学会定款第二章第3条にて「内分泌代謝学に関する学理及び応用の研究についての発表及び連絡、知識の交換、情報の提供等を行うことにより、内分泌代謝学に関する研究の進歩普及を図り、もって我が国における学術の発展と人類の福祉に寄与すること」(一般社団法人日本内分泌学会定款第二章第3条引用)を目的としています。そしてその目的達成のために、次の活動や事業を行っています。
1.学術大会、講演会、その他研究集会の開催
2.学会誌、その他の出版物の刊行
3.内外の関連学術団体との連絡及び提携
4.研究の奨励及び助成並びに研究業績の表彰
5.専門医、指導医、教育施設の資格認定及び育成
6.その他この法人の目的を達成するために必要な事業
(一般社団法人日本内分泌学会定款第二章第4条引用)
こうした事業を支えるために、本学会では前項で記載した機関誌の発行をはじめ、年1回の全国の学術総会、及び年に1~2回の支部学術集会、そして各県単位や分科会単位での学術集会の開催によって会員の教育を行っています。
また、本学会では会員医師に向けての「診断と治療の手引き」を疾患毎に明確にするとともに、一般市民に向けては全国の学術総会の際に「内分泌やホルモンを題材にした市民公開講座」を開催して内分泌に関する疾病予防の啓発活動を行うなどしています。
一方で本学会では内分泌代謝科専門医制度を設定して、専門医を認定しています。内分泌代謝科専門医は、体全体の各臓器の内分泌代謝疾患を専門的に診察し治療する医師を指すもので、認定の更新は5年毎に行われます。専門医に認定されることが職場等での待遇に有利な条件となるような現状があります。2015年8月現在内分泌代謝科専門医は1,993名が登録されています。

4仕事上での利点や今後の需要

〈内分泌・糖尿病・代謝内科を学ぶことで内科総合医としてのスキルが身に付き、今後さらに本分野の患者増への対応が必要〉
内分泌・糖尿病・代謝内科の疾病で最も多いのは、すい臓から分泌されるホルモンであるインスリンの量が減ることで血中に糖が残る「糖尿病」ですが、他にも甲状腺ホルモンが過剰に分泌される「バセドウ病」や脳下垂体から出るホルモンが減少する「下垂体炎」、性腺から出る性ホルモンの減少による「性腺機能低下症」、成長ホルモンの分泌量の過剰で起こる「先端肥大症」など多岐に渡り、また消化器から必要な栄養を摂取できない「栄養失調」や「ビタミン欠乏症」なども内分泌が関連した病気に該当します。また近年は、体内に脂肪を貯蔵する機能しか持たないと考えられていた脂肪組織にもホルモンを作り分泌する機能があり、その機能の乱れが「糖脂質異常」の原因であることが判明しました。
このように内分泌の病気では、ホルモンを作る臓器や組織が全身にあること、及びホルモンの異常によって病気が発症する箇所も全身各所に渡ることが明らかになっているため、内分泌・代謝科を学ぶことは内科全般の知識やスキルを身に付ける必要があり、言わば「内科総合医としてのスキルを身に付ける」こととなります。
さらに、内分泌・糖尿病・代謝内科の分野で最も患者が多い糖尿病は、各都道府県の保健医療計画の中でも4大疾病のひとつに挙げられていて、予防面と治療面で糖尿病の対策を行うことが保健医療として大切な要素になっています。
さらに人口構造の高齢化によって「骨粗鬆症」等、加齢が原因の内分泌の病気も予防面を含めて対応が重要課題となっていて、この点でも内分泌・糖尿病・代謝内科の重要性が増しています。
このように内科医を目指す医師が内分泌・糖尿病・代謝内科を学ぶことで総合内科医としてのスキルを身に付けることが可能な一方で、代表的疾患である糖尿病の患者数も全国的に増えつつあることや、加齢による内分泌・代謝系の疾病についても治療面だけでなく予防面まで含めた分野での内分泌・糖尿病・代謝医の必要性がより重要となっている現状があります。従って内分泌・糖尿病・代謝内科を学んだ医師の需要は、今後更に増加を続けるでしょう。

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