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内分泌・糖尿病・代謝内科の医師転職お役立ちコラム
内分泌・糖尿病・代謝内科の「専門医取得要件」

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専門医取得要件-内分泌・糖尿病・代謝内科

1日本内分泌学会の専門医制度について

〈日本内分泌学会による資格試験〉
日本内分泌学会による「内分泌代謝科専門医」については、内分泌代謝科専門医制度規則の第1条に、次の目的が明記されています。
“内分泌代謝疾患診療に関する臨床の知識の発展普及を促し、有能な内分泌代謝疾患専門医の養成を図り、これら患者の診療に貢献することを目的とする。”
学会のWebサイトには一般向けの解説も掲載されており、要約すると次のような医師像、役割を担っているとしています。
・ある特定の臓器だけを診察できるという能力を超え、臓器の内分泌代謝疾患を専門的に診察、治療できる医師。
・長く豊富な臨床経験に加え、日夜研究に励み更なる能力の向上を目指す存在。
そしてこれを実現するために専門医試験の実施、さらに5年ごとの更新も定められているとしています。なお専門医の数としては、2013年(平成25年)で2,101人となっています。

2資格試験の概要と認定の要件

〈内分泌代謝科専門医認定試験の概要〉
それでは、この資格試験の概要と認定の要件を見ていきましょう。
【試験の概要】
○試験方法
・筆記試験
【要件(申請資格)】
専門医の申請にあたっては、次の条件を全て満たしておく必要があります。
以下は、内分泌代謝科専門医制度規則の第6条に専門医の条件として定められた内容です。
■申請時において、継続 3 年以上または通算 5 年以上日本内分泌学会会員であること。
■申請時において、基幹学会の認定医または専門医として認められている者。
■認定内科医研修の課程を修了後、申請時まで 3 年以上、認定教育施設において内分泌代謝科指導医の指導のもとで内分泌代謝疾患の診療に従事している者(小児科及び産婦人科に関しては別途定める)または、海外の内分泌専門医の資格を有している者。
■内分泌代謝疾患の臨床に関する学会発表、または論文発表が 5 編以上あり、少なくとも 2 編は筆頭者であること。なお、学会・雑誌に関しては細則に定める。
■内分泌代謝疾患の相当例以上の入院及び外来の診療経験を有する者。その細則は専門医認定部会で定める。
■日本内分泌学会が施行する専門医のための試験に合格すること。(内分泌代謝科専門医の内科、小児科及び産婦人科の専門医試験は共通及び科別の試験問題を実施する)
なお基幹学会の認定医または専門医は日本内科学会、日本小児科学会、日本産科婦人科学会を指しそれぞれ細かな申請資格も定められていますので、年度毎の募集要項をよく確認する必要があります。

次に、出願書類についてです。下記のものを準備する必要があります。以下は、内分泌代謝科専門医制度規則の第7条に定められた内容です。
1、専門医認定申請書
2、履歴書
3、医師免許証(写し)
4、30 症例以上(外来含む)の病歴と臨床経過要約(産婦人科に関しては別途定める)
5、症例一覧表
6、業績目録
7、同じ基幹診療科の日本内分泌学会評議員または指導医の推薦書
8、基幹学会認定医または専門医認定証の写し
9、継続 3 年以上または通算 5 年以上日本内分泌学会の会員であることの証明書
10、認定教育施設研修修了証明書
11、研修カリキュラム評価表
12、他国(別途定める国)の内分泌専門医証の写し(これを提出する者は、病歴と臨床経過要約及び症例一覧表の提出を免除する)
なお申請書類についても内科、小児科、産婦人科で細かな定めがありますので、受験年度の要項で自身の科目に定められた内容をよく確認する必要があります。
試験の合格率ですが、平成22年度のデータによると86.4%となっています。

3専門医認定の要件

〈内分泌代謝科専門医を更新するための要件〉
内分泌代謝科専門医の5年ごとの更新については、内分泌代謝科専門医制度の細則に定められています。ここでは2013年度から一部変更があった改訂内容を一部紹介します。
■2014年3月31日(2013年度末)以降の認定の方
更新時必要な取得単位数は、総単位60単位、必須40単位になります。
それ以前の認定の場合は総単位数が50単位だったものが60単位に、必須単位数が25単位だったものが40単位にそれぞれ増えた形になっています。
これに加え各学術集会参加での取得単位数も変更になっています。例えば県単位の学術集会で3単位だったものが2単位へ改訂されているなどです。こうした更新規定の変更にも注意が必要です。

4専門医制度の現状と変化

〈時代の変化と共に変わる専門医制度〉
ここでは日本内分泌学会による内分泌代謝科専門医を紹介して来ましたが、日本糖尿病学会専門医も存在します。この二つの認定教育施設になっている所では、2つの研修を同時に行い両方の専門医取得も薦められています。今後の進路や医師としての人生を考える上で、これらを取得して専門性をより高めていくのも良いかもしれません。
一方大きな流れとして各学会から第三者機関である日本専門医機構へと専門医制度が移行されていきます。内分泌代謝科専門医は総合内科専門医と紐づいたサブスペシャルティ領域として分類されていて、この影響が今後考えられます。

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