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消化器内科の医師転職お役立ちコラム
消化器内科の「専門医取得要件」

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専門医取得要件-消化器内科

1日本消化器病学会の専門医制度について

〈日本消化器病学会による資格試験〉
本消化器病学会による「消化器病専門医」については、日本消化器病学会専門医制度規則内の第1条に、次の目的が明記されています。
“消化器病診療を専門とする優れた医師を養成し消化器病医療の向上を図ることを目的に、日本消化器病学会専門医制度を設け、国民の福祉に貢献する。”またこの目的を達成していくために、第2条に日本消化器病学会による専門医制度審議委員会の設置についても記載されています。
専門医の数としては、2013年(平成25年)で18,876人となっています。なおこの専門医制度には5年ごとの更新も、専門医等更新に関する施行細則内に定められています。

2資格試験の概要と認定の要件

〈消化器病専門医認定試験の概要〉
それでは、この資格試験の概要と認定の要件を見ていきましょう。
【試験の概要】
●試験方法
筆記試験(マークシート方式)
Aタイプ(単純択一形式)、X2タイプ(多真偽形式)、X3タイプ(多真偽形式)
●出題数
100題
●出題分野
食道、胃、腸、肝、胆、膵、その他から
【要件(申請資格)】
専門医の申請の際、次の条件を全て満たしておく必要があります。
以下は、日本消化器病学会専門医制度規則の第4条に専門医の条件として定められた内容です。
■日本国の医師免許証を有して、医師としての人格及び見識を備えていること。
■継続4年以上、日本消化器病学会の会員であること。
■日本消化器病学会会員として、学会が主催する総会ポストグラデュエイトコース、支部教育講演会、JDDW(日本消化器関連学会機構)が主催するJDDW教育講演のいずれかに1回以上の出席があること。
但し、半日単位の総会ポストグラデュエイトコース、支部教育講演会、JDDW教育講演には2回以上の出席があること。
■申請時において認定内科医または総合内科専門医、外科専門医または外科認定登録医、放射線科専門医、小児科専門医のいずれかの資格を有すること。
■認定内科医資格取得に必要な所定の内科臨床研修修了の後3年以上、外科専門医予備試験受験資格に必要な所定の外科臨床研修修了の後2年以上、放射線科専門医資格取得に必要な所定の放射線科臨床研修修了の後2年以上、あるいは小児科専門医資格取得に必要な所定の小児科臨床研修修了の後2年以上、日本消化器病学会専門医制度規則規則により認定される認定施設もしくは関連施設において臨床研修を修了していること。
※臨床系大学院に在学中の臨床研修については、研修実績として認めることとする。
ここに定められているように、認定内科医や総合内科専門医といった他の専門医を取得しておく必要があります。
次に、出願書類についてです。下記のものを準備する必要があります。
上に定められた通り、他の必要な専門医資格や教育講演会等への参加を証明する書類が必要になります。
1、専門医認定申請書
2、履歴書
3、認定施設研修修了証明書
4、研修実績一覧表(教育講演会等参加証(写)添付一覧)
5、医師免許証(写)
6、認定内科医または総合内科専門医、外科専門医または外科認定登録医、放射線科専門医、小児科専門医のいずれかの資格認定証(写)
7、教育講演会等参加証(総会ポストグラデュエイトコース、支部教育講演会、JDDWが主催するJDDW教育公演の参加証)(写)
8、専門医研修カリキュラム(冊子)
申請にあたり作成が必要な書類については、日本消化器病学会のWebサイトから入手するようになっています。
試験実施は毎年1回となっています。合格率は2014年実績で88%となっています。

3専門医更新の要件

〈消化器病専門医を更新するための要件〉
消化器病専門医の5年ごとの更新については、下記の条件を満たす必要があります。
以下は、専門医等更新に関する施行細則の第3条に定められる更新の要件です。
■50単位を取得しなければならない。日本消化器病学会専門医更新単位は、日本消化器病学会専門医更新単位表といった形で定める。
(更新に必要な単位の取得期間は、認定期間開始日の前年7月1日から5年後の6月30日)
■更新時、認定内科医または総合内科専門医、外科専門医または外科認定登録医、放射線科専門医、小児科専門医のいずれかの資格を有していること。なお、特別措置として2005年1月1日以前の消化器病専門医取得者は、この限りでない。但し、この特別措置は原則として内科系の消化器病専門医には適用しない。
■日本消化器病学会主催の総会、大会のどちらかに1回以上の出席があること。
■日本消化器病学会主催の総会ポストグラデュエイトコース、支部教育講演会、JDDW主催のJDDW教育講演のいずれかに1回以上の出席があること。但し、半日単位の総会ポストグラデュエイトコース、支部教育講演会、JDDW教育講演は2回以上の出席があること。

4専門医制度の現状と変化

〈時代の変化と共に変わる専門医制度〉
消化器病専門医については、近年不正取得事件にこの資格含まれていたという事で、話題になりました。札幌市の40代の女性医師が学会認定専門医資格の不正取得を繰り返していたというもので、当然ながら専門医資格は取り消しとなっています。
一方大きな流れとして各学会から第三者機関である「日本専門医機構」へと専門医制度が移行されていきます。消化器病学会専門医についてはサブスペシャルティ領域として分類されていて、この影響が今後考えられます。

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