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心療内科の医師転職お役立ちコラム
心療内科の「専門医取得要件」

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専門医取得要件-心療内科

1日本心療内科学会の専門医制度について

〈日本心療内科学会による専門医の詳細〉
特定非営利活動法人日本心療内科学会による専門医制度として、「心療内科専門医」があります。これについて日本心療内科学会専門医制度規則の第1条に次のような目的が明記されています。
“この制度は、心療内科領域における医学・医療の進歩に応じて、その高度の知識と医療技術を修得した、すぐれた心療内科医の養成とその生涯にわたる研鑽の機会を提供することにより、国民医療の向上と社会福祉に貢献することを目的とする。”
またこの実施を行う専門医制度委員会の設置も第3条に記されています。この委員会の中にはさらに専門医資格審査委員会、研修施設審査委員会、試験委員会が置かれます。
専門医の現状の数としては、2013年(平成25年)で127人となっています。
なおこの専門医制度には5年ごとの更新も定められています。

2資格試験の概要と認定の要件

〈心療内科専門医試験の概要と要件等の詳細〉
それでは、心療内科専門医を取得するための条件を見ていきましょう。
【試験の概要】
○書類審査
○筆記試験
マルチプルチョイス形式 50 問
○面接・口頭試問
○OSCE(客観的臨床能力試験)
専門医制度規則ではOSCEについては触れられていませんが、2014年、2015年の心療内科専門医認定審査の実施についてでは審査方法にこれも加わっています。このように年度ごとの要項を見て、試験内容に変更がないかをよくチェックしましょう。

【要件(申請資格)】
要件についても専門医制度規則から見ていきます。第4条に定められた内容です。
■日本国の医師免許証を有し、医師としての人格及び識見を備えていること。
■申請時において、本学会登録医の資格を有していること。
■申請時において日本内科学会認定内科医の資格を有し、かつ6年以上の臨床経験を有していること。
■認定内科医資格取得に必要な所定の内科臨床研修修了後、この規則により認定される基幹研修施設において3年以上、もしくは関連研修施設において5年以上の心療内科学臨床研修を修了していること。
■心療内科の臨床に関して、業績及び臨床経験が別に定める基準に達していること。
■現在、心療内科の診療に従事していること。
2015年度の心療内科専門医認定審査の実施について、を基に少し補足を入れると、6年以上の臨床経験は試験日の前日までに満 6 年を満たしていれば申請可能になるようです。また心療内科学臨床研修の修了についてですが、研修歴にカウントできる研修施設での勤務体系は、常勤あるいは週4日以上の非常勤(レジデント)となっています。また基幹研修施設での研修年数とは、該当の基幹研修施設が本学会で認定された期間内での研修年数となっています。これについては学会専門医研修施設の認定は 2007 年から施行されているため、それ以前のものはカウント無効となるとの事です。

それでは申請に必要な書類を見ていきましょう。こちらは専門医制度施行細則の第8条に定められています。
1、専門医認定申請書
2、履歴書(要写真貼付)
3、業績目録及び専門医認定申請に必要な所定研修実績の取得を証明する書類(写)
4、専門医研修施設研修修了証
5、診療実績証明証
6、日本国の医師免許証(写:A4判縮小コピー可)
7、日本内科学会認定内科医認定証(写)
8、本学会登録医認定証(写)
9、専門医審査料の払い込みを証明する書類(写)

3専門医更新の要件

〈心療内科専門医を更新するための要件に関する詳細〉
心療内科専門医の5年ごとの更新については次のように定められています。
■申請時において心療内科専門医であること。
■申請時において過去5年間に別に定める基準により50単位を有すること。
※単位表のうち30単位は、必ず日本心療内科学会総会・学術大会による取得単位とすること。
■申請時において過去5年間に30症例以上の診療実績を有すること。
■日本内科学会認定内科医資格を有すること。
■「専門医研修会」を認定期間中に1回以上受講した実績を有すること。

50単位の内訳についてもいくつか挙げておきましょう。
○学会、研究会参加(日本心療内科学会主催)
・日本心療内科学会総会・学術大会
参加による単位15単位  筆頭演者・講師による加算単位3単位
・日本心療内科学会学術講習会 終日開催の場合
参加による単位8単位  筆頭演者・講師による加算単位3単位
・日本心療内科学会学術講習会 半日開催の場合
参加による単位4単位  筆頭演者・講師による加算単位3単位
○学会、研究会参加(関連学会主催)
・日本内科学会総会
参加による単位8単位
・日本心身医学会総会
参加による単位8単位
○論文発表(心療内科に関するものに限る)
・日本心療内科学会誌
筆頭10単位  共著3単位
・日本内科学会雑誌
筆頭5単位  共著2単位

4専門医制度の現状と変化

〈時代の変化と共に変わる専門医制度〉
大きな変化として各学会から第三者機関である「日本専門医機構」へと専門医制度が移行されていきます。心療内科専門医については今後認定を検討する専門医となっていて、すぐに大きな変化はないかもしれませんが、今後の動向を気にしておく必要があるでしょう。また心身医学という観点から、制度移行に合わせて新設された19番目の専門医、総合医療専門医との関わりも考えられています。

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