地域によって様々な医師の転職市場。特に医師の募集状況や地域の特徴は二次医療圏ごとに異なります。
県南東部医療圏での転職成功のため、医師転職ドットコムが徹底調査した地域別の転職お役立ち情報をお届けします。
〈瀬戸内海性気候による恵まれた自然環境〉
岡山県南東部二次医療圏は、県庁所在地である岡山市を中心に、岡山県南東部に広がる二次医療圏です。
岡山県南東部二次医療圏には岡山市、玉野市、備前市、瀬戸内市、赤磐市、吉備中央町、和気町の5市2町が含まれており、
医師数、人口ともに岡山県最多の医療圏で、県内の中心的な二次医療圏となっています。
県南東部二次医療圏の北には吉備高原、南には瀬戸内海があり、県南部には岡山平野が広がっています。
県南東部二次医療圏は天気や湿度の安定した瀬戸内海式気候により過ごしやすい恵まれた自然環境にあります。
〈治安は良く、教育に力を入れた地域。全国的にも珍しい路面電車の運行〉
岡山県の刑法犯認知件数は全国平均に比べ低い傾向にあり、治安は十分に維持されていると言えます。
また、南東部二次医療圏の進学塾、進学教室数は全国的に見た時、平均より多く、また大学進学率は高めとなっている傾向があります。
この事から岡山県南東部二次医療圏の教育は高い水準にあると言えるでしょう。
岡山県南東部二次医療圏の鉄道網はよく発達していて、岡山駅を中心に、JR西日本旅客鉄道5路線が放射状に走っています。
山陽本線が東から西に、赤穂線は山陽本線から枝分かれして東に、津山線は北に、吉備線は西に、宇野線・瀬戸大橋線は南に路線が伸びています。
また、岡山駅には山陽新幹線が開通しており、関西方面、九州方面まで短時間で向かうことができます。
そして岡山市内には全国的にも珍しい電気式の路面電車が運行しており、市民の足として活躍しています。
さらに民営のバス会社がいくつも路線を運行しており、県南東部二次医療圏内の様々な場所に移動することが出来ます。ただし、市営のバスの運行はありません。
〈岡山県南東部二次医療圏の病院数、医師の分布、患者の受療傾向〉
岡山県南東部二次医療圏の病院数はおよそ80あり、医師は3000人ほど存在しています。
医師の大半は岡山市に属しており、10万人対で見た場合、岡山市とその他の地域の医師数の割合は二倍以上の開きがあります。
岡山二次医療圏の患者は90%以上が自圏内で医療行為を受けており、岡山市民はそのほとんどが岡山市の医療機関で医療行為を受ける傾向がありますが、
他の地域の場合、およそ3割の患者がその地域の病院ではなく、岡山市内の病院で医療を受ける事を選択しています。
〈医師数、病床数は全国的に見ても高く、患者搬送までのスピードが早い〉
岡山は他地域に比べて医療・福祉が進んでいる地域だといわれています。
岡山県全体としては、平成17年に人口がピークとなり、それからは県全体の人口は減少しています。全国的な高齢化の影響が進んでいると言えるでしょう。
そして特筆すべきは岡山県の平均寿命で、平成17年時点で男性79.77歳、女性86.93歳となっています。これは全国的な平均値とくらべても高い数値であり、
岡山県が医療に力を入れている裏付けでもあります。
岡山市は全国の他の都市などと比べても医師数、病床数、診療所数などが上位に位置しており、高い医療水準を保っている状況が平均寿命の高さにつながっていると推測されます。
また、重篤状態に陥った患者の救急搬送~医療行為を受ける時間も他の地域とくらべてスムーズに行われており、
患者が、様々な医療機関をたらい回しにされること無く、速やかな治療を受ける事が可能な状況が整った都市と言えるでしょう。