医師が自由診療クリニックへ転職するのってどうなの?勤務に対する医師のイメージや実際の経験者による満足度、メリット・デメリットを紹介

医師が自由診療クリニックへ転職するのってどうなの?勤務に対する医師のイメージや実際の経験者による満足度、メリット・デメリットを紹介

美容医療をはじめとした自由診療クリニックを選ぶ医師は増えてきています。厚生労働省の調査では、美容外科を主たる診療科とする診療所従事医師数が2008年時点の384名から2022年には1,230名と3倍以上に増加している状況となっています。

最近では、初期研修の終了後に直接美容の道へ進む医師が「直美(ちょくび)」と呼ばれるようになり、ニュース等でも社会現象として取り上げられて問題視する声も大きくなっています(参考: 「「10年で12倍」急増する”直美”の医師  その一方、加速する人手不足で疲弊する保険診療…」(MBS NEWS、2025年8月26日) )

そうした美容等の自由診療クリニックでの勤務について、医師は実際どのように感じているのでしょうか?医師1,923名のアンケートから見ていきます。(回答者の属性)
 


 

自由診療クリニックに勤務経験のある医師は27%

実際に医師のうち自由診療クリニックに勤務経験のある医師はどれぐらいなのでしょうか?アルバイトも含めた勤務経験について質問したところ、下図のような結果となりました。

自由診療クリニックに勤務経験のある医師は27%

「勤務している」が9.2%、「過去に勤務したことがある」が17.8%と合わせて27%の医師が自由診療クリニックの勤務経験ありという状況です。

これを診療科別で見てみると下表のようになっていました(回答数20件以上の診療科のみ表示。「美容外科」「美容」は除く)。

現在の主たる診療科 自由診療クリニック経験割合
一般内科

20.2%

総合診療科

23.3%

消化器内科

15.0%

呼吸器内科

29.8%

循環器内科

19.4%

腎臓内科

20.7%

神経内科

6.1%

内分泌・糖尿病・代謝内科

48.2%

老年内科

18.5%

一般外科

32.6%

消化器外科

18.6%

脳神経外科

17.9%

泌尿器科

27.1%

整形外科

20.5%

形成外科

88.2%

眼科

40.7%

皮膚科

59.3%

耳鼻咽喉科

17.9%

精神科

26.4%

放射線科

26.7%

小児科

13.8%

産婦人科

16.9%

婦人科

26.9%

麻酔科

31.6%

救命救急

24.1%

病理診断科

23.8%

在宅診療

33.3%

健診・人間ドック

28.1%

リハビリテーション

14.3%

美容と関連性の高い形成外科(88.2%)、皮膚科(59.3%)では勤務経験ありの割合が非常に高くなっています。また、内分泌・糖尿病・代謝内科(48.2%)、眼科(40.7%)でも自由診療クリニックで勤務したことのある医師が多い傾向となっています。

4人に1人の医師が「機会があれば自由診療クリニックで勤務してみたい」

自由診療クリニックに勤務したことのない医師のうち、「今後機会があれば勤務してみたい」と考えている医師はどれぐらいいるのでしょうか?アンケートでの結果は下図となります。

4人に1人の医師が機会があれば自由診療クリニックで勤務してみたい

「機会があれば勤務したい」が24.6%、「勤務したくない」が44.3%、「わからない」が31.1%となっており、およそ4人に1人の医師が、将来的な自由診療クリニックでの勤務について前向きに考えていることがうかがえます。

自由診療クリニックに勤務してみたい医師の理由

医師が自由診療クリニックに興味をもつ理由にはどのようなものがあるのでしょうか?「機会があれば勤務したい」と回答した医師にその理由を尋ねたところ、給与や働きやすさ、新たな経験など下記のような理由が寄せられました(自由回答の一部を紹介)。

    • 給与アップ・待遇への期待感

    • 自分の力量で稼げるのであれば(50代男性、呼吸器内科)
    • やっぱりお金は欲しい(40代男性、整形外科)
    • 興味あり、単価も良さそう(40代女性、在宅診療)
    • 金銭面でよいため(30代男性、小児科)
    • 脱毛など楽に稼げそうだから(20代女性、精神科)
    • 新たな経験や自由診療に対する興味

    • どんな感じか知らないので経験してみたい(50代男性、一般内科)
    • 診療の幅が広がる(40代男性、泌尿器科)
    • エクソソーム治療などは興味があるため(40代男性、眼科)
    • 美容以外の自由診療が一体どんな感じか少し興味がある(60代女性、一般内科)
    • 未経験のため、短期間のみであれば後学のために(30代男性、精神科)
    • 働きやすさ・勤務の柔軟さ

    • 勤務形態の多様性を得たい(30代男性、小児科)
    • 楽そう、ストレスが無さそうなので(50代男性、消化器内科)
    • 内容によっては専門分野でなくても働くことができそうだから。(40代男性、小児科)
    • スポットで入れやすそう(30代男性、心臓血管外科)
    • 楽(50代男性、泌尿器科)
    • 保険診療や現行制度への不安・不満

    • 保険診療だけでは今後厳しい(40代女性、産婦人科)
    • 保険診療が崩壊しつつある今、有能な医師が活躍するフィールドは保険診療ではなく自由診療だと思う。将来的には自由診療で保険診療と同じことをやることになると思われるため。(40代男性、腎臓内科)
    • 外科の整容性等では現状の「専門医でも研修医でも同じ料金」は納得行かないから(50代男性、乳腺外科)
    • 精神科の保険治療の時間の制限を考えて自費とか英語外来なら自費はありと思う 美容ではない(40代女性、精神科)
    • 今行いたい診療が保険収載されていないから(60代女性、婦人科)
    • その他

    • 本業をそろそろ引退したいので(50代男性、整形外科)
    • 受け入れ先があればやってみたいが、就職条件が気になる。例えば、痩身医療で肥満の医師を雇うか?育毛医療で薄毛医師を雇うか?(60代男性、一般内科)
    • 退職後の勤務先として(60代男性、泌尿器科)
    • 勤務してみたいが、医師賠償保険の適応外になるのは不安(20代女性、神経内科)
    • 比較的副作用が少ない施術であれば力になれそうなので。(40代女性、リハビリテーション)

自由診療クリニックはちょっと…勤務したくない医師の理由

上記に対して、自由診療クリニックでは勤務したくないという医師も多くいましたが、その理由にはどのようなものがあるのでしょうか?自由回答では医師としてのプライド・自由診療に対する忌避感や、法的リスクなどの理由が多く挙げられました(自由回答の一部を紹介)。

    • 医師としてのプライド・自由診療に対する忌避感

    • 医師としてのプライドを捨てたくない(40代男性、小児科)
    • 治療効果が出ていなさそうでも、あれこれと誤魔化した説明をして、治療継続させているケースを嫌というほど見てきた。同じカテゴリーには居たくない。(50代男性、循環器内科)
    • 医療はお金がすべてではない。社会的に求められ、役立つことをやりたいから。(40代女性、産婦人科)
    • 必要ないと思っている。自由診療で患者が合併症を発症したり、状態が悪化した際に、当院のような救急外来を受療する。そこで先方に患者の情報提供を依頼した際にまるで患者を診ていないことがわかる。ついでに言えば、内科外科の医学知識が学生レベルの先生?しかいない。正直そんな人たちが患者にかかわっているのかと考えると恐ろしい。(40代男性、在宅診療)
    • 仕事内容としてやってみたいものはあるが、倫理的に危うい仕事が多い印象が拭えない(30代男性、放射線科)
    • 法的リスクやトラブル、経営への懸念

    • 訴訟リスクが高そう(40代男性、泌尿器科)
    • 保険医療担っていない時点で何かあったときの責任が重大に感じるから(50代女性、整形外科)
    • 倒産して責任だけ負わされそう。(30代男性、健診・人間ドック)
    • 患者からのクレームが怖い(50代男性、消化器内科)
    • 患者やクリニックとのトラブルが起こりやすい印象があるため。エビデンスの良く分からないことに対して医師という資格を貸しながらサービスを提供するという印象もあるため。(30代男性、精神科)
    • 保険診療やエビデンスのある診療をしたい

    • 保険診療の範囲内で行われている医療がエビデンスのある医療と思うので。(50代男性、循環器内科)
    • エビデンスがない医療をして高額な診療費を患者さんからいただくのは詐欺だと思うので(60代男性、呼吸器内科)
    • 今の所まともなエビデンスに基づいた医療をしているクリニックをみたことがない(30代男性、一般内科)
    • 真実を話したい。効果の根拠を説明出来ない事はしたくない(40代男性、整形外科)
    • 保険診療の範囲で堅実な医療を行いたいから(50代女性、一般内科)
    • スキルがない・自分には合わない

    • 口が下手だから(60代男性、一般内科)
    • 自分には先見の明のなくコミュニケーション能力の高くないため(50代男性、小児科)
    • 自由診療の金額に見合う医療を提供できる自信がない(40代女性、腎臓内科)
    • 容姿に自信がない。(50代男性、消化器内科)
    • 自分は営業力があるほうではないと思っており、続かないと思うので。(30代男性、産婦人科)
    • 将来的なキャリアへの影響

    • 一度自由診療の世界に入ると、もう保険診療の世界に戻れなくなって、転職の幅が狭まりそうだから。(40代女性、老年内科)
    • なんとなく経歴にキズがつくような気がしてしまうから(40代男性、リウマチ科)
    • そこに行ったら他な仕事には戻れないと思う(30代女性、麻酔科)
    • 今までのキャリアを捨てることになるから(40代女性、精神科)
    • 医師としてキャリアを築くうえで、リスクになり得るから。(40代女性、脳神経外科)
    • その他

    • 興味がないから(50代男性、精神科)
    • 執刀医を務めているので、自由診療をする余裕はない(50代男性、脳神経外科)
    • 診療内容に全く興味がないから。(40代女性、麻酔科)
    • ゴールがみえないため。(60代男性、整形外科)
    • まだお金に困っていない(30代男性、神経内科)

自由診療クリニックに勤務経験のある医師の満足度は?

普段保険診療で勤務している医師からは忌避感やリスクへの懸念も出ていましたが、実際に自由診療クリニックで勤務経験のある医師にとっての勤務満足度はどうなのでしょうか?結果は下図のようになりました。

約4分の3の医師が自由診療クリニックの勤務に「満足」

「満足している」が26.7%、「どちらかといえば満足している」が47.1%と合わせて73.8%(約4分の3)の医師が自由診療クリニックでの勤務に一定程度満足している結果となっています。

自由診療クリニックに勤務した医師が感じたメリット

実際に自由診療クリニックに勤務したことのある医師はどのようなメリットを感じたのでしょうか?自由回答では給与や働きやすさなどが多く挙がりました(自由回答の一部を紹介)。

    • 給与・待遇が良い

    • 給与が比較的良い(50代女性、皮膚科)
    • 医療脱毛を無料でしてもらえる(40代男性、精神科)
    • 一般診療より業務内容に対する報酬が大きいと感じます。(30代男性、脳神経外科)
    • 脱毛クリニックのバイトで勤務内容が簡単な割に高収入(30代女性、麻酔科)
    • 医師の報酬が高い。(30代男性、救命救急)
    • 働きやすい・忙しくない

    • マニュアルがあり医師の裁量は求められないため、楽といえば楽(40代女性、神経内科)
    • 基本は予約対応のため、勤務調整がしやすい。(40代女性、美容)
    • 開始時間が遅い、ライフワークバランスが取りやすい(30代女性、美容)
    • 空き時間が多く,他の仕事や勉強に充てることができる(30代男性、麻酔科)
    • 無駄な拘束時間が少ない。(50代男性、美容)
    • 診療の自由度が高い/自由診療ならではのやりがい

    • 患者へ提供できる選択肢がふえる。保険診療以外の治療を実施経験できる。(50代女性、一般内科)
    • 患者の要求することを徹底的に追求できる(50代男性、脳神経外科)
    • 患者満足度の高い治療のみを治療法に制限無く扱う為、やり甲斐を感じやすい。(30代女性、麻酔科)
    • 美容は美容でやりがいはある(50代女性、皮膚科)
    • 保険診療ではできない治療を相応の費用で提供できる。患者さんへの提案が幅広い。(50代女性、在宅診療)
    • 新たな経験・スキルの習得

    • 保険診療以外の収入構造がみえる(40代男性、一般外科)
    • 将来の開業に向けて勉強になる。また、バイトの幅が広がる。(30代男性、泌尿器科)
    • 保険診療だけをおこなっている上では知り得ない知見に触れることができる。(30代男性、消化器外科)
    • 非医師のオーナーがビジネスでやっている場合には、新しいことを取り入れていておもしろい。(30代女性、産婦人科)
    • 今後のニーズや自分が知らない知識が得られる。コミュニケーション能力が上昇する(40代男性、一般内科)
    • その他

    • 勤務先がレーザー脱毛クリニックで、患者さんに大きな合併症を引き起こすことが少ないため比較的背負うリスクも少なかったこと。(60代男性、一般内科)
    • 名前が売れたから。(60代男性、その他診療科)
    • 患者の自由意志で希望する人のみが来るため医療側での選択があまり必要でない(30代女性、整形外科)
    • わかりません(50代女性、精神科)
    • 特になし(40代男性、心療内科)

自由診療クリニックに勤務した医師が感じたデメリット

逆に自由診療クリニックに勤務経験のある医師からデメリットやリスクとして多く挙がったのは、下記のように訴訟リスクや経営・雇用の不安定さ、診療内容に対する葛藤などとなっています(自由回答の一部を紹介)。

    • 訴訟リスク・賠償責任

    • 訴えられるリスクが普通診療よりも高い(40代男性、皮膚科)
    • 医師賠償責任保険の対象外となりがちで、訴訟のリスクが高い(30代女性、一般内科)
    • 訴訟問題などのバックアップ体制がほとんどない事。(40代男性、一般内科)
    • リスクとしては、保険診療のように治療のために十分なエビデンスが確立している診療でないことをおこなった際に責任を全て背負わねばならないと考えられる点。(30代男性、消化器外科)
    • リスクの高い治療が多い(30代女性、美容)
    • 経営・雇用の不安定さ

    • 突然閉鎖する(60代女性、一般内科)
    • バイトで勤務していた脱毛クリニックが倒産してしまい給料が未払いとなった。(40代男性、一般内科)
    • とんでもない経営者がいる!医者を使い捨てにしようとする人もいるので、要注意!実際、昼休みなしの勤務を強要された。(30代女性、在宅診療)
    • 急なクリニック都合の首切りがある。(50代男性、内分泌・糖尿病・代謝内科)
    • 経営母体が、信用出来ない所もある(60代女性、一般内科)
    • 自由診療に対する葛藤・倫理観

    • お金を稼ぐことに一生懸命。倫理観に欠ける。(30代女性、産婦人科)
    • 管理者が怪しい治療をさせてくる(30代男性、放射線科)
    • AGAのクリニックにバイトしました。 内容は面白くない、売り上げ重視すぎてカウンセラーが詐欺まがいの勧誘をする。 事務や運営がまったく医療のことをわかってないのですべてバイト医に責任を背負わそうとする。(40代男性、在宅診療)
    • 慣れるまでに時間がかかったし、ガイドラインで推奨されない治療もやらないといけないこともあり、ストレスが多かった。(50代女性、皮膚科)
    • 医学的に確証されていない美容目的の点滴などで障害がおこって、その患者さんを治療する立場にいると、たとえアルバイトでもそんな点滴を処方しなければいけない事が辛くなり、自由診療にあるアルバイトは避けるようになりました。(50代女性、総合診療科)
    • 接客対応・患者トラブル

    • 接遇にうるさいところがある(50代女性、腎臓内科)
    • 患者様は、「お客様」として丁重におもてなしをしなければならない。(60代男性、一般内科)
    • 単価高いためお客さん扱いするところ(50代男性、循環器内科)
    • 高額なお支払をいただき自由診療を提供する為、患者満足度に不足があるとクレームに繋がりやすい点。(30代女性、麻酔科)
    • 患者が理想と異なると強気でくる。クレームが他より多い印象(30代女性、内分泌・糖尿病・代謝内科)
    • キャリア・スキル形成への懸念

    • 資格をとれない(50代男性、一般内科)
    • スキルの向上が乏しい。トラブルや訴訟のリスクは高い。(60代男性、一般外科)
    • 保険診療医療の経験にはならないこと(30代男性、整形外科)
    • 将来つぶしがきかなくなるかも(40代男性、美容)
    • 自分の専門医がいかせない(30代女性、循環器内科)
    • やりがいを感じない・暇すぎる

    • クリニックからすると医師免許があればいいだけ。医師としての存在意義は皆無。(40代男性、一般外科)
    • 専門でない内容で判断が難しいことがある 単調かつ暇すぎて頻回にやるのはつらそう(30代男性、麻酔科)
    • 医師の仕事なのかと思う仕事内容なこと。(30代男性、精神科)
    • 暇すぎて時間が長い(40代男性、小児科)
    • 医師としての存在意義がわからなくなる(30代女性、麻酔科)
    • その他

    • 保険医療以上に人気商売でかつ時代的にSNSなどによる風評被害が起こりうる。また診療内容によっては流行りすたれや同業者が増えて経営難~倒産のリスクがあります。(60代男性、一般内科)
    • 土日が仕事、仕事終わりが遅い(30代女性、美容)
    • 純粋な寝当直バイトに比較すると意外と自由時間がない。(30代男性、呼吸器内科)
    • 手技がある場合は採用されにくい、されてもリスクが高い(30代男性、総合診療科)
    • 顔出しの広告がある(40代女性、形成外科)

医師の中で自由診療クリニックに向いているタイプは?

上記を踏まえると、一般的な病院に勤務している医師にとって、自由診療クリニックへの転職は明確にメリット・デメリットがあると考えられますが、どのような医師であれば自由診療クリニックに向いているのでしょうか?

勤務経験のある医師からはコミュニケーション能力やビジネス志向など下記の自由回答が挙げられました(自由回答の一部を紹介)。

    • コミュニケーション・営業能力が高い医師

    • 医師として優れていることよりも、コミュ力が高い人(50代男性、在宅診療)
    • 接客スキルや口が上手い人(40代女性、内分泌・糖尿病・代謝内科)
    • 人当たりがいい医師(50代男性、一般内科)
    • セールストークができる人(20代女性、整形外科)
    • コミュニケーション能力が高い医師(30代女性、耳鼻咽喉科)
    • ビジネス志向・収入重視の医師

    • 短期間でお金を儲けたい人(30代男性、健診・人間ドック)
    • 報酬重視の医師。経営や集客が上手い医師。(30代男性、救命救急)
    • 経営について考えられる医師だと思います。(30代女性、小児科)
    • 商売と割り切れる医師(30代女性、健診・人間ドック)
    • 早く(経験を積まずに)給与をアップさせたい人に向いていると思います。(40代男性、消化器内科)
    • 働きやすさ・QOLを重視する医師

    • 勤務時間中に他にやりたいことがある方(50代男性、一般内科)
    • 時間を決めて働きたい人向け(30代男性、病理診断科)
    • どうしてもQOLを優先したい方(30代男性、精神科)
    • 忙しいのが嫌いな人(40代男性、健診・人間ドック)
    • 定時で帰りたい、楽な仕事をしたい(30代女性、内分泌・糖尿病・代謝内科)
    • 美容や新しいことに興味のある医師

    • 新しい事に挑戦したい医師(60代女性、一般内科)
    • 柔軟に新しいことを学べる医師(30代女性、産婦人科)
    • 最新の医療に興味がある人(30代女性、整形外科)
    • 美容好きな医師(30代女性、美容)
    • 美容外科では美容医療に興味,関心のある医師(40代男性、形成外科)
    • 保険診療でのキャリアが向かない・難しい医師

    • 保険診療に向いていない医師(50代男性、耳鼻咽喉科)
    • 通常の医療に興味のない人(30代男性、呼吸器内科)
    • 自分は臨床が合わず保険診療ではやっていく事が出来なくなってしまった。しかし、自由診療クリニックでは経歴や専門医の有無は一切不問であるため、過去を気にすることなく勤務できるのでありがたいです。(50代女性、健診・人間ドック)
    • 大きい病院が向かないと思っている医師。(60代男性、その他診療科)
    • 腕が良く、保険診療での診療報酬が馬鹿らしいと感じる医師や、セーフティーネットにただ乗りする患者に嫌悪を覚える医師(40代男性、形成外科)
    • 容姿に優れた医師

    • 見た目がよい医師(50代女性、腎臓内科)
    • 見た目で患者が安心出来れば、医学的知識や経験は関係ない(50代男性、放射線科)
    • スター性のある人(20代女性、一般外科)
    • イケメンのドクター(40代男性、腎臓内科)
    • イケメン美女(30代男性、放射線科)
    • その他

    • メンタルが強い人(50代男性、形成外科)
    • 深く考えないドクター(50代男性、消化器内科)
    • お金儲けではなく、皮膚科・形成外科医として矜恃のある医師(50代男性、一般内科)
    • ホスピタリティ精神の高い医師(30代男性、人工透析科)
    • 自由診療の必要性を正しく理解し、患者にわかりやすく説明ができる医師(50代女性、一般内科)

医師が自由診療クリニックで経験した印象に残っているエピソード

自由診療クリニックで勤務したことのある医師を対象に、印象に残っていることを質問したところ、下記のようなエピソードが寄せられました。

美容のクリニックがつぶれて未払い賃金の件で面倒だったことがあります(40代女性、神経内科)

給与が払えないからほかで働いて来いと言われた。経営者が複数の名前を名乗っていた。経営者が自身の運転免許書を偽造していた。(50代男性、整形外科)

患者様に対しての言葉遣いなどが保険診療と違う(マニュアルあり)ので社会人として勉強になった(30代女性、腎臓内科)

結局クリニックは倒産し解雇されたこと。最後の勤務日にスタッフから「歴代の院長の中で最高の院長でした」「勤務日はいつも癒されてました?!」と言ってもらえたこと。(60代男性、一般内科)

自分の施術でお客さんが笑顔になって帰られたときはやりがいを感じる(30代男性、心臓血管外科)

 

効いてるかわからないが、筋力が増えたと喜ぶ患者。(30代男性、泌尿器科)

脱毛クリニックにて、勤務時間のうち実働は30分程度であったこと、マニュアル化されており非常に簡便に行えたが、自身のスキルは向上しないと感じた(30代女性、産婦人科)

東京で短期アルバイトしたときは、メダリストや有名人を診療した。(60代男性、消化器内科)

美容系の自由診療クリニックでバイトしたことがあるが、点滴の効果について聞かれて、あまり答えれずに気まずい思いをしたのとがある。(30代女性、呼吸器内科)

脱毛のクリニックで完全予約制だったので時間外勤務がなく、産後復帰の職場として大変助かりました。救急がなく飛び込みの患者さんもいないことは、本業の小児科と違いストレスフリーだと感じました。(40代女性、小児科)

 

美容医療をはじめとする自由診療クリニックは給与や働きやすさなど勤務条件面が保険診療と比べて良い傾向にあるため魅力を感じる医師も多いです。

一方で、診療内容や経営面など気を付けるべき点もありますので、上記の内容を参考にしつつ、本当に自分に向いているのかどうかといった検討や、もし転職する場合は法人に対する調査なども含めて情報収集していくことをおすすめします。

 

【参考】回答者の属性

調査概要

調査内容 病院以外の医師の勤務先に関するアンケート
調査対象者 株式会社メディウェルに登録している医師会員
調査時期 2025年6月21日~2025年6月30日
有効回答数 1,923件

 

年齢

年齢 回答数 割合
29歳以下

64

3.3%

30代

517

26.9%

40代

587

30.5%

50代

402

20.9%

60代

279

14.5%

70歳以上

74

3.8%

 

性別

性別 回答数 割合
男性

1,378

71.7%

女性

545

28.3%

 

診療科

現在の主たる診療科 回答数 割合
一般内科

253

13.2%

総合診療科

30

1.6%

消化器内科

100

5.2%

呼吸器内科

47

2.4%

循環器内科

67

3.5%

腎臓内科

29

1.5%

神経内科

33

1.7%

内分泌・糖尿病・代謝内科

56

2.9%

血液内科

19

1.0%

老年内科

27

1.4%

人工透析科

14

0.7%

リウマチ科

18

0.9%

一般外科

43

2.2%

消化器外科

59

3.1%

呼吸器外科

11

0.6%

心臓血管外科

9

0.5%

脳神経外科

39

2.0%

乳腺外科

14

0.7%

泌尿器科

48

2.5%

整形外科

112

5.8%

形成外科

34

1.8%

現在の主たる診療科 回答数 割合
美容外科

6

0.3%

小児外科

2

0.1%

眼科

59

3.1%

皮膚科

54

2.8%

耳鼻咽喉科

39

2.0%

精神科

148

7.7%

心療内科

8

0.4%

放射線科

45

2.3%

小児科

80

4.2%

産婦人科

65

3.4%

婦人科

26

1.4%

麻酔科

76

4.0%

救命救急

29

1.5%

ペインクリニック

4

0.2%

緩和ケア

7

0.4%

美容

27

1.4%

病理診断科

21

1.1%

在宅診療

24

1.2%

健診・人間ドック

57

3.0%

リハビリテーション

21

1.1%

上記以外

63

3.3%

 

地域

地域区分 回答数 割合
北海道・東北

164

8.5%

関東

773

40.2%

中部

281

14.6%

近畿

388

20.2%

中国・四国

120

6.2%

九州・沖縄

190

9.9%

不明・海外

7

0.4%

 

主たる勤務先

現在の主たる勤務先 回答数 割合
病院(大学病院以外)

922

47.9%

大学病院

203

10.6%

クリニック(勤務医)

452

23.5%

クリニック(開業医)

117

6.1%

一般企業

70

3.6%

介護施設

33

1.7%

休職中

44

2.3%

その他

82

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医師転職研究所とは

医師転職研究所は、「メディウェルでの転職支援実績」を主な情報源として、医師のキャリア・転職に関する一次的な情報の発信に特化したコンテンツです。医師の転職に関する実績データやそこからの傾向分析などの一次情報を提供することによって、医師の「納得のいく転職」をまた異なった面から支援することを目的としています。