美容外科の医師転職お役立ちコラム
美容外科の「学会」
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診療科によって様々な医師の転職市場。特に医師の求人・募集状況や転職時のポイントは科目ごとに異なります。美容外科医師の転職成功のため、医師転職ドットコムが徹底調査した美容外科医師向けの転職お役立ち情報をお届けします。
▲医師の転職お役立ちコラム一覧へ主な学会の概要-美容外科 日本美容外科学会
1日本美容外科学会について
〈日本美容外科学会の概要〉日本美容外科学会は、正式名称を「一般社団法人日本美容外科学会」と言い、本部事務局は東京都千代田区一ツ橋のパレスサイドビル内にあります。入会については、一般社団法人日本美容外科学会定款第3章第6条にて・正会員:日本形成外科学会専門医の資格を有し、美容外科および形成外科の臨床に6年以上の経験を有す者・候補会員:美容外科および形成外科の臨床経験が6年未満で正会員の資格要件を充たさない者(正会員昇格時に本会員資格返上)・関連会員:候補会員の資格要件を満たさない医師、歯科医師、医学研究者で、美容外科に格別の関心を持ち、当法人の目的に賛同した者・賛助会員:医師または医学研究者以外の者で、美容外科関連の業務に従事し、美容外科に格別の関心を持ち入会した個人または法人・海外会員:日本国の医師免許を持たない美容外科医、形成外科医、又は日本国以外の国に本拠を移した正会員または候補会員と定められています。
2日本美容外科学会の沿革とその活動内容
〈日本美容外科学会の成立と改革、現在行われている教育面での活動内容〉元々美容外科は「形成外科の一分野」として扱われていたもので、日本の形成外科の始まりである1956年(昭和31年)の「plastic surgery研究会」が美容外科の始まりとなります。その後、形成外科の分野で「しみや黒子、痣の除去等の顔の美容を主眼にした治療希望者の増加」があり、形成外科の中での美容関連に対するニーズが高まったという機運から、1977年(昭和52年)に「日本整容形成外科研究会」という名前で研究会が行われたことが、日本美容外科学会の始まりです。日本製容形成外科研究会はその後現在の日本美容外科学会と改称され、国際美容外科学会“ISAPS”からも認定されました。現在では形成外科内にて美容外科を標榜し、アンチエイジングを中心とした治療を行う大学病院も各地に設けられ、また形成外科での研修時に「レーザー治療」などの美容外科の技法を必須としている病院もあることで、全身を対象とした美容外科としての活動範囲は広がりつつあります。日本美容外科学会の英文表記は“Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery”です。“JSAPS”という略称も使われています。本学会では日本語機関誌として 「日本美容外科学会雑誌(Journal of Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery)」を年4回発行して、会員への教育面での支援を行っています。
3目的と取り組み
〈日本美容外科学会での目的と具体的教育事業、そし日本美容外科学会の専門医制度〉日本美容外科学会は一般社団法人日本美容外科学会定款第2章第3条にて「形成外科学を基盤とし、美容外科に関心のある者のために、その知識の交換・学術研究の場を与え、社員相互の技術の進歩・発達を図るとともに、親睦と医道の向上を目指し、また他の国内外の関連学会及び団体と連携して、美容外科の発展と国民の福祉に貢献すること」(一般社団法人日本美容外科学会定款第2章第3条引用)を目的としています。そしてその目的達成のために、次の事業を行っています。1.美容外科に関する学術集会及び講演会・研修会等の開催2.機関誌、学術図書及びその他刊行物の発行3.美容外科専門医の認定及びその育成に必要な教育4.認定再生医療等委員会の設置及び運営5.関係諸団体との連携及び協力6.その他当法人の目的を達成するために必要な事業(一般社団法人日本美容外科学会定款第2章第3条引用)こうした事業を支えるために、本学会では前項で記載した機関誌の発行をはじめ、年1回の全国の総会と年3回の学術集会を開催するとともに、アメリカ美容外科学会“ASAPS”の機関誌である“Aesthetic Surgery Journal”の取次や、ISAPSが主催する研究会や学術集会、または「日本臨床形成美容外科医会が主催する研修会」等のアナウンスを行うなどして、会員の教育を行っています。また、1991年(平成3年)には本学会が母体となり「公益社団法人日本美容医療協会」を設立して、市民美容医療講座の開催や、「美容医療トピックス」と称する一般市民への情報の公開など美容医療に関する社会への啓発活動を行うとともに、協会のHP内に「オンラインの美容医療相談室」を設置して無料での公開美容医療相談を行うなど一般市民への啓発を行っています。一方で本学会では専門医制度を設定して、美容外科専門医を認定しています。専門医制度は専門的な美容外科医療による社会への貢献で、専門職の尊厳を自ら再認識し一層研鑚することで、社会から適正な評価と信頼を得ることを目的としています。専門医に認定されることが職場等での待遇に有利な条件となる現状があります。
4仕事上での利点や今後の需要
〈美容外科を学ぶ過程で形成外科のスキルが身に付き、さらに総合診療医の能力も修得可能〉医師が美容外科を学ぶことの利点は、美容外科を学ぶ前提としてまず形成外科の分野を学びスキルを身に付ける点にあります。形成外科の分野は患者毎に最適な手術法や治療法を選ぶ必要があることで、外科医としてのプライマリ・ケアでのスキルの取得に非常に役に立ちます。また、美容外科は患者の病気とは言えないような軽微な容姿の問題点を主に手術により改善することで、患者のQOLを上げることを目的としています。そのためには、患者の希望を十分に汲み取り、患者が挙げている容姿についての問題点に十分に耳を傾ける必要があります。ただし場合によっては「容姿についての問題点が他の疾患による原因から生じること」や「(摂食障害と痩せ願望に代表される)患者の希望そのものが強迫性障害を原因とすること」などを診断して、関係部門の医療に繋げることも必要になります。このように患者の希望に十分に傾聴することや、そこから他の疾病を発見する「内科や精神科の領域のスキル」も必要になります。すべてを「患者の希望通りに施術する」だけが美容外科のスキルではありません。このように美容外科を学ぶことは、基礎となる形成外科のスキルを身に付け、更には内科や精神科領域のスキルも必要になります。将来それが「総合診療医としてのプライマリ・ケアを担う」人材として、需要が増えることが予測されます。
美容外科の医師求人特集参考資料
- 一般社団法人日本美容外科学会
- 日本美容外科学会について 一般社団法人日本美容外科学会
- 一般社団法人日本美容外科学会定款
- 一般社団法人日本美容外科学会(JSAPS)入会のご案内 会員・入会希望の先生方へ 一般社団法人日本美容外科学会
- 会長挨拶 第36回日本美容外科学会総会
- 形成外科 医療科として診療科 徳島大学病院
- 形成外科・美容外科 診察科のご案内 診療科・部門 北里大学病院
- 診療科の概要 神戸大学医学部附属病院美容外科
- 日本美容外科学会会報“Journal of Japan Society of Aesthetic Plastic Surgery” 大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所
- リンク 一般社団法人日本美容外科学会
- 美容医療協会について 公益社団法人日本美容医療協会
- 日本美容外科学会専門医制度規則 会員の方へ 一般社団法人日本美容外科学会