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美容外科の医師転職お役立ちコラム
美容外科の「専門医取得要件」

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専門医取得要件-美容外科

1日本美容外科学会の専門医制度について

〈日本美容外科学会による専門医の詳細〉
一般社団法人日本美容外科学会(JSAPS)による「美容外科学会専門医」については、日本美容外科学会専門医制度規則の第1条に、次の目的が明記されています。
“この制度は、美容外科の進歩に即応して、専門的知識と経験を有する美容外科医による美容外科医療の向上発展を促し、社会の福祉に貢献することを目的とする。”
少し具体的にこの制度を紹介します。日本美容外科学会は原則として日本形成外科学会の専門医を持つ医師によりその正会員が構成されていて、国内では日本美容外科学会学術集会等への参加、国際的には国際美容外科学会(ISAPS)などに参加するといった高いレベルの治療を目指す会です。この学会の正会員で、美容外科に一定以上の経験があり、厳しい審査を通った医師のみが名乗れるのが日本美容外科学会専門医という訳です。
専門医の数としては、2013年(平成25年)で75人となっています。
またこの専門医制度には5年ごとの更新も定められています。

2資格認定の要件

〈日本美容外科学会専門医を申請するための要件について〉
それでは、日本美容外科学会専門医制度規則を基に申請に関する要件を見ていきたいと思います。認定を申請する者の資格として第2章、第3条に書かれているのが次の内容です。
【要件(申請資格)】
■日本国の医師免許を有し、日本美容外科学会の綱領に従い、医師としての人格および識見をそなえていること。
■申請時において3年以上の正会員で、会費を完納した者であること。
■申請時において3年以内に、日本美容外科学会が定めた所定の点数を16点以上(年間最低4点)取得した者。但し、点数の対象については別に定める。
■所定の経験症例を有する者。
これらの要件をすべて満たして申請する必要があります。これらを専門医認定に関する業務を行うための専門医認定委員会が審査をします。なお日本美容外科学会が定めた所定の点数の内訳については、次項の更新と共通なのでそこに掲載します。

次に、出願書類についてです。下記のものを準備する必要があります。
以下は、日本美容外科学会専門医制度施行細則の第1条に専門医の申請書類として定められた内容です。
1、専門医認定申請書
2、履歴書
3、医師免許の写し
4、規則第3条2項および3項を証明する事務局発行の書類の写し
5、規則第3条4項に関する経験症例の記録
これらの申請書類をもとに専門医認定委員会が年1回審査を行います。合否は出席認定委員の3分の2以上の賛成で決定となります。合格者は所定の認定料を納付すると、認定証の交付が行われ専門医として日本美容外科学会会報に名前が公示されます。

3専門医更新の要件

〈日本美容外科学会専門医を更新するための要件に関する詳細〉
美容外科専門医の5年ごとの更新については、専門医制度規則の第10条に定められています。また更新の手続きについては第11条に次の内容があります。
■学会会費を完納していること。
■5年間に本学会が定めた所定の点数を26点以上(年間最低4点)取得した者。
それでは新規申請とも共通する、所定の点数の内訳についてです。日本美容外科学会専門医制度施行細則の第1条に次のように詳述されています。
1、日本美容外科学会会報およびこれに準じる学術雑誌で委員会が認めたもの。(但し内容が美容外科関係のものに限る)
筆頭著者8点 共同著者(2人まで) 2点
2、外国の学術雑誌:APSおよびこれに準じる外国の学術雑誌で委員会が認めたもの。(但し内容が美容外科関係のものに限る)
筆頭著者8点 共同著者(2人まで) 2点
3、日本美容外科学会学術集会およびこれに準じる学術集会で委員会が認めたもの。(但し内容が美容外科関係のものに限る)
一般演題演者 4点 シンポジスト、パネリストおよびこれに準じる者6点 出席のみ:2点
4、美容外科学会または日本美容医療協会が主催する研修会、講習会およびこれらに準じる研修会、講習会等で委員会が認めたもの。(但し内容が美容外科関係のものに限る)
講師6点 出席のみ2点
5、国際学会:国際美容外科学会、米国美容外科学会、東洋美容外科学会その他これらに準じる美容外科関係の国際的な学術集会、シンポジウム、講習会等で委員会が認めたもの。
一般演題演者4点 シンポジスト、パネリストおよびこれに準じる者6点 出席のみ2点
これらを証明する書類を新規申請時と同じく提出する事で、更新の審査となります。なお同時に審査料の納入も必要です。

4専門医制度の現状と変化

〈時代の変化と共に変わる専門医制度〉
ここではJSAPSによる専門医制度を見て来ましたが、日本美容外科学会という同名の会が別に存在します。JSASという略称になりますが、こちらにも専門医制度が存在しています。
専門医の大きな流れとしては各学会から第三者機関である「日本専門医機構」へと専門医制度が移行されていきます。美容外科の二つの学会と共に、今後この改革に絡んだ変化もあるかもしれません。

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