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健診・人間ドックの医師転職お役立ちコラム
健診・人間ドックの「学会」

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主な学会の概要-健診・人間ドック 日本人間ドック学会

1日本人間ドック学会について

〈日本人間ドック学会の概要〉
日本人間ドック学会は、正式名称を「公益社団法人日本人間ドック学会」と言い、事務局は東京都千代田区三番町のホスピタルプラザビル内にあります。
入会については、公益社団法人日本人間ドック学会定款第8条にて
・正会員:本法人の目的に賛同し、本法人の対象とする領域またはそれと関連ある領域において、専門の学識・技術または経験を有する者。
・施設会員 本法人の目的に賛同し、本法人の対象とする領域に学術的に関心があり、人間ドックを運営する施設及び教育関連機関。
・賛助会員 本法人の目的に賛同し、事業を後援する個人、法人又は団体。
と定められています。入会には申込み後に理事会の認定を必要とします。

2日本人間ドック学会の沿革とその活動内容

〈日本人間ドック学会の成立と改革、現在行われている手厚い教育面での活動内容〉
元々定期的な健康検診を「人間ドック」と呼ぶのは、戦前に政治家が健康診断の目的で入院した際に自身の体を艦船に例えて「ドック(船渠)で点検や整備をして次の航海に備えるのと同じ」と記者会見で話したことを、マスコミが「人間ドック」と報じたことで生まれました。戦後も引き続き人間ドックが行われたことで、1959年(昭和34年)に「短期人間ドック医療担当者講習会」が発足し、その後の何度かの名称変遷を経て、1969年(昭和44年)から「人間ドック学会」、1983年(昭和58年)から「日本人間ドック学会」となり現在に至ります。2009年には公益社団法人と認定されました。
日本人間ドック学会の英文表記は“Japan Society of Ningen Dock”です。本学会では日本語機関誌として「人間ドック」を年5回、英語機関誌として“Ningen Dock International”を年1~2回出版して、会員の教育面での支援を行っています。「人間ドック」については、オンラインによる投稿が現在では可能になっています。尚、本学会員以外でも学会誌は事務局へ申し込むことで購入できます。

3目的と取り組み

〈日本人間ドック学会にて定められた目的と事業、そして学会が認定する専門医制度〉
日本人間ドック学会は定款第2章第3条にてその目的を、「予防医学に関する学術の振興と高齢者の福祉の増進及び勤労者の福祉の向上を主たる目的として、日本国民の健康増進の充実に寄与する」ことを目的(公益社団法人日本人間ドック学会定款第2章第3条引用)としています。そして目的の達成のため、国内外で次の事業に取り組んでいます。
1.予防医学に関する学術大会、講演会、研修会、講習会、委員会等の開催
2.学会誌、学術図書、ニュースの刊行
3.国内外の関連諸学(協)会との連絡ならびに協力活動
4.人間ドック認定医・専門医制度の創設及び整備並びに資格付与に関する事業
5.人間ドック健診施設機能評価に関する事業
6.人間ドック健診および関連領域調査・統計・資料収集
7.人間ドック健診および関連領域の研究
8.その他本法人の目的達成に必要な事業
9.人間ドック健診施設の他団体等への紹介や指定に関する事業
10.その他前号に定める事業に関連する事業
(公益社団法人日本人間ドック学会定款第1章第5条及び第6条引用)
こうした事業を支えるために、本学会では学術大会を年1回開催するとともに、前項で述べた機関誌の発行や、学会として人間ドックでの検査項目や判定区分を取り決めるなど、会員医師の養成を行っています。
また学術大会に合わせた「市民公開講座」の開催で人間ドックや定期検診に関する啓発活動を行うとともに、本学会を含む国内27学会で毎月22日を「禁煙の日」と制定して、各学会の学術集会、セミナーなどで「禁煙推進、分煙、受動喫煙防止のための指導やシンポジウムの開催」などで、生活習慣病や様々な病気の要因となる喫煙を防止する啓発活動を行っています。
一方で本学会は日本総合健診医学会との合同事業として、平成24年から「人間ドック検診専門医」を設置しています。本学会にて行っていた人間ドック専門医制度を発展させたもので、人間ドック検診専門医の姿として、「健診受診者への態度に余裕を持って接する点、高い倫理観で受診者の将来の健康に重大な責任を担っていることを自覚する点、医師自身の心身の健康を心がける点」を念頭に置いた上で、国民の健康啓発の面から「健診では疾病の早期発見と共に生活習慣病予防の重要性を念頭に置き、予防医学に対する知識を十分持ち、健診で得られる限られたデータでの診断のため医療全般にわたる知識と新しい知識の取得に熱心で、健診結果の判定においては個人の基準値を基に判断するきめ細かい健診が行える能力を持つこと。」を理念としています。専門医は5年毎の更新制で、その専門医の資格が医師の職場での待遇等に有利となっています。

4仕事上での利点や今後の需要

〈内科全般を学んで予防医学や病気を発見するスキルが身に付くことで、今後も需要増が期待〉
健診・人間ドック医療を学ぶ利点として、「予防医学」を学べる点にあります。検診や人間ドックを受ける患者は他の診療科のように「病気を患ったことを自覚した上で治療を受けに来院する」のではなく、「健康診断にて自身の体の状態を確認し、健康増進を目的とするための検診」という位置付けでの受診です。そのため検診・人間ドック医学を学ぶことは、「患者の検診結果から、病気を予防するための提言を行う」点が中心となります。特に現在の医療行政で重要な「生活習慣病の予防」のために、「内科全般の知識を身に付けた上で検査結果に基づく患者の生活習慣への提言を行う」ことが必要です。そのために「内科全般のスキル」及び「現状の生活を継続した場合に患者の将来の健康を予測するスキル」を身に付けることが可能です。
さらに「検査結果から病気を発見するスキル」も学べます。現在でも病気の発見は定期健診や人間ドックだったケースも数多く見られ、例えば「空腹時血糖値から糖尿病が発覚」「γ-GTPの値から肝臓の病が発見」という数値で判断可能なものから、「レントゲン写真の所見から疾病の発見」のような画像解析能力の必要なものまで数多くあります。また病気が発見されたら、患者を治療に引き継ぐ専門医との連係も大切です。
このように、「内科全般のスキル/予防医療/症状がない病気の発見や専門医との連係」等を学ぶことで、高いスキルが身に付く健診・人間ドック医療を学んだ医師の需要は、今後も増えると期待できます。

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