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老人内科の医師転職お役立ちコラム
老人内科の「専門医取得要件」

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専門医取得要件-老人内科

1日本老年病学会の専門医制度について

〈日本老年病学会による専門医の詳細〉
一般社団法人日本老年病学会による「老年病専門医」については、老年病専門医制度規則の第1条に、次の目的が明記されています。
“この制度は老年病学の進歩に則して、老年者の診療に必要な総合的な知識と技量を有する優れた医師を養成し、本邦における老年者の医療の向上を図り、以て国民の福祉に貢献することを目的とする。”
第3条にはこの専門医制度の維持、運営に関する業務を行う教育委員会、さらにその中に資格認定委員会、施設認定委員会を設置する事についても定められています。
専門医の数としては、2013年(平成25年)で1,502人となっています。
またこの専門医制度には5年ごとの更新も定められています。

2資格試験の概要と認定の要件

〈老年専門医試験の概要と要件等の詳細〉
それでは、まずは老年病専門医の試験内容から見ていきましょう。
【試験の概要】
筆記試験を実施。おおむね90%以上で合格となります。
【要件(申請資格)】
老年病専門医制度規則の第4条に定められた専門医認定試験受験資格を満たす必要があります。
■日本内科学会認定医資格を有していること。
■日本内科学会認定医資格取得後3年以上、日本老年医学会の認定施設において施行細則に定める研修カリキュラムに従って老年病学臨床研修を終了したもの。
また第5条として、日本以外の国の老年病専門医の資格を有している者に対しても資格認定委員会での議を経て受験資格を認めることができる、と定められています。

次に、出願書類についてです。2015年度の老年病専門医試験のお知らせから見ていきましょう。
1、専門医申請書
2、履歴書
3、認定施設研修終了証明書
4、診療実績表
(1)研修達成度評価表
(2)入院病歴総括表
(3)入院病歴要約(20症例)
5、専門医資格認定試験 受験票
6、本学会の認めた学術・研修集会の参加証の写し3回分
7、日本内科学会認定内科医証の写し
8、審査料 20,000円

3専門医更新の要件

〈老年病専門医を更新するための要件に関する詳細〉
老年病専門医の5年ごとの更新については、専門医制度規則の第24条に定められています。
■専門医に認定された年から5年間に学術活動に関する単位を合計50単位以上取得していること。
■更新の時点で日本内科学会認定医であること。
■実施施行細則に定める専門医認定更新の申請書を提出すること。
■第11条で定める資格停止中でないこと。
資格停止となる第11条には、次の内容が定められています。
○取り消し:資格剥奪、再受験不可
○取り消し:資格剥奪、取り消し期間(1から5年)後は再受験可能
○資格停止:資格停止(1から3年)、停止期間中の認定更新不可。しかし、停止解除後の期間で単位をとらなければ専門医更新不可。
(ただし、停止期間中に更新時期が来た場合、解除後更新時期までに時間的余裕がないと判断された場合は停止解除後に更新時期の時間的猶予を与える)

また5年間で取得しなければならない単位については、例えば下記のようなものが挙げられます。
○学術、研修集会
・日本老年医学会年次集会 10単位
・日本老年医学会地方会 7単位
・日本老年医学会が主催する教育企画 5単位
・日本老年医学会地方会と同時に開催される教育企画 3単位
・日本老年医学会地方支部の教育企画(上記以外) 5単位
○論文発表
・日本老年医学会雑誌(原著) 10単位
・GGI(原著) 10単位
・日本老年医学会雑誌(症例報告、短報) 5単位
・GGI(症例報告、短報) 5単位

4専門医制度の現状と変化

〈時代の変化と共に変わる専門医制度〉
高齢化社会という事もあり、高脂血症や高血圧症、糖尿病に伴う血管病変により生じる心臓、脳における虚血性疾患といった医療、予防が医学的にも社会的にも重要性が高くなっています。そんな中で老年病専門医の需要や期待はさらに高くなっていると言えるでしょう。また専門医取得のために学んだ豊富な知識とともに、臨床現場での経験でさらに多くの事に出会えていきます。例えば島根大学医学部附属病院神経内科の講師はこれを、こう表現しています。
専門医試験は問われる知識量も多くがんばって合格取得してもそれはただの一里塚でした。専門医になってからも膨大な数の患者様がもつ問題の大きさ、病態の多様性、対応しなければならない事の多さに圧倒され常に悩みます。そして解決できたりときにできなかった道のりを学会発表や研究テーマや論文にして、同じ問題に直面している世界の医師に発信していく、知識も絶えずアップデートしていかないといけない。これが専門医そのものですが、この繰り返しが大学病院では存分に可能です。
(専門医からのメッセージ:2012専門医ガイドブック しまね地域医療支援センターより)
一方専門医制度自体が大きな変革の時期になっています。各学会から第三者機関である「日本専門医機構」へと専門医制度が移行されていく事になっており、老年病学会専門医はサブスペシャルティ領域の専門医となっています。

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