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産科・産婦人科の医師転職お役立ちコラム
産科・産婦人科の「専門医取得要件」

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専門医取得要件-産科・産婦人科

1日本産婦人科学会の専門医制度について

〈日本産婦人科学会による資格試験〉
“産婦人科領域における広い知識、錬磨された技能と高い倫理性を備えた産婦人科医師を養成し、生涯にわたる研修を推進することにより、産婦人科医療の水準を高めて、国民の福祉に貢献すること”を目的とし、日本産婦人科学会による「産婦人科専門医」が設けられています。
専門医の数としては、2013年(平成25年)で12,569人となっています。
日本産科婦人科学会による産婦人科専門医制度は1987年(昭和62年)4月に発足しました。また産婦人科専門医は、5年ごとの資格更新があります。

2資格試験の概要

〈日本産婦人科学会専門医認定試験の概要〉
それでは、この資格試験の概要を見ていきましょう。初期臨床研修制度の導入前に卒業、あるいは導入後に卒業の場合の二つに分かれます。

A.初期臨床研修制度が導入される前に卒業した医師の場合
下記の全ての条件が満たされていなければなりません。
●我が国の医師免許を有する者。
● 5年以上の臨床経験を有し、平成23年度以降に研修を開始した専攻医は本会が定めた専攻医指導施設で、本会が定める研修目標に沿って常勤として通算3年以上の産婦人科専攻医の臨床研修を終了した者。
●少なくとも専攻医指導施設における研修期間中通算3年以上本会の会員である者。

B.初期臨床研修制度の導入後に卒業した医師の場合
下記の全ての条件が満たされていなければなりません。
●我が国の医師免許を有する者。
●2年間の新医師卒後臨床研修 (初期研修)を完了している者。
●平成23年度以降に研修を開始した専攻医は専攻医指導施設において常勤として通算3年以上の産婦人科の臨床研修を終了した者。
●少なくとも専攻医指導施設における研修期間中通算3年以上本会の会員である者。
●3年以上(初期研修を含めて5年以上)の専攻医の研修期間内に以下の要件を満たすこと。
(1)平成 23 年度以降に研修を開始した専攻医は、6 ヵ月以上の期間 A 施設又は総合型専攻医指導施設で研修すること。ただし、プログラムが認められていれば、連携施設間での研修も可能。
(2)平成21年度以降に研修を開始した専攻医は、初期研修から連続して専攻医研修を開始した場合には申請前年度までの過去5年の間に90単位分以上の本会認定の学会・研修会(本会学術講演会が30単位、その他の学会は10単位または5単位です)に出席していること。
(3)平成22年度以降に研修を開始した専攻医は、本会学術講演会に1回以上出席していること(30点シール1枚以上)。
(4)平成22年度以降に研修を開始した専攻医は、日産婦の10 点以上のシールが発行される学会・研究会で筆頭者として1回以上発表していること。(5)平成22年度以降に研修を開始した専攻医は、筆頭著者として論文1編以上発表していること。

各種申請書類については、日本産婦人科学会のWebサイトからダウンロード、あるはい入手場所などが掲載されています。書類の種類は「専門医認定申請書」「研修記録」「症例レポート」などがあります。審査は年1回となっていますので、受付期間は厳守です。また審査料を申請書類の提出と同時に所属地方委員会指定の専用口座に振り込む必要があります。振込先となる各地方委員会の所在地と各地方委員会指定の専用口座の一覧は機関誌に掲載がされます。審査には一次審査と二次審査があります。一次審査は書類による経歴・研修歴の審査となります。これには実施経験目録、症例記録、学会出席、発表、論文等の記録が含まれます
一次審査が合格した後に、二次審査となります。これは中央委員会の担当となり、筆記試験と面接試験が行われます。筆記試験の問題は婦人科腫瘍、生殖・内分泌、周産期、女性のヘルスケアの4分野から120題が出題されます。形式はマークシート方式です。面接試験は試験官を患者または家族と想定したインフォームド・コンセントを行うロールプレイ形式で、約20分となります。
なお試験の合格率は、80-90%となっています。

3専門医認定の要件

〈日本産婦人科学会専門医認定のための、専門医認定試験の合格といくつかの要件〉
日本産婦人科学会専門医認定には、専門医認定試験に合格するとともに「日本産科婦人科学会が定めた専攻医のための研修カリキュラムに沿って、学会が指定した専攻医指導施設で一定期間以上の臨床研修を修める」という条件を満たしておく必要があります。
また産婦人科専門医に求められる技能として、周産期、婦人科腫瘍、生殖・内分泌、女性のヘルスケア(更年期やウロギネコロジー領域を含む婦人科プライマリケア)の4領域にわたるものがあります。産婦人科専門医はこれら全ての領域に関して診療を行い、必要に応じて他の専門医への紹介、転送の判断を適切に行い、他科からの相談に的確に応えることのできる能力を備えた医師とされています。

4専門医制度とさまざまな研修プログラム

〈時代の変化と共に変わる専門医制度。また各種研修プログラム参加もキャリアの糧に〉
日本産婦人科学会により、新たな専門医制度についての情報がアナウンスされています。「一般社団法人日本専門医機構」により、2021年から新専門医認定になっていく予定です。
また日本産婦人科学会では国外の学会への派遣や国際セミナーへの参加など、若手医師の育成プログラムが多く設定されています。こうした資格取得や積極的な活動は、産婦人科医としてのキャリアに大きなプラスになっていくはずです。

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