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整形外科の医師転職お役立ちコラム
整形外科の「学会」

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主な学会の概要-整形外科 日本整形外科学会

1日本整形外科学会について

〈日本整形外科学会の概要〉
日本整形外科学会は、正式名称を「公益社団法人日本整形外科学会」と言います。日本医学会の分科会の一つとなります。
事務所を東京都文京区本郷に置き、2015年4月時点で24,105名の会員数を持つ組織です。
入会については「正会員」と「研修会員」の二つに分かれます。
それぞれ申込書に必要事項を記載して、事務所まで届け出を行う事になります。
正会員は申込書に現職や在籍医局名、医籍登録番号などを記載します。医籍登録番号は必須となっていますので、これがない人は入会できません。また専門科が整形外科以外の場合は、推薦者いずれか1名による推薦理由欄への記入が必要となります。
研修会員は、まず入会対象として「医師法第16条の2第1項に規定する臨床研修を受けている医師」という条件を満たす必要があります。そのうえで申込書に入会者、及び推薦者の署名、捺印を行います。医籍登録番号は正会員と同じく必須になります。

2沿革と国際性

〈日本整形外科学会の国内での歴史と国際的な働き〉
日本整形外科学会の発足は1926年(大正15年)になります。設立の目的として、下記の事が掲げられていました。
「整形外科学に関する研究発表、連絡、提携および研究の促進を図り、整形外科学の進歩普及に貢献し、もって学術文化の発展に寄与する」。
第1回総会は同じ年の4月3日、東京大学で開催されています。118人という会員数での発足でした。なお「整形外科」という言葉は、明治37年にドイツ、オーストリアから帰国した田代義徳により初めて使われた言葉です。田代義徳は明治政府・文部省の命を受け外科的矯正術を研究するために海外に渡った外科医でした。帰国から2年後に独立した整形外科学講座を日本国内で初めて、東京帝国大学医科大学で開講しました。ここから「整形外科」という言葉が日本国内での科の正式名称となり、他の漢字使用国でも用いられるようになりました。
日本整形外科学会に話を戻すと、社団法人化が1969年(昭和44年)、その後時を経て2011年(平成23年)に公益社団法人となり、今日に至ります。
日本整形外科学会の英文表記は“The Japanese Orthopaedic Association”、また英文機関誌として隔月刊の“Journal of Orthopaedic Science” が存在します。
世界的に見れば整形外科学関係の学会としては、英語で“orthopaedics”と表記される人体の骨・関節・筋肉等の運動器系を主に診療研究する外科学の一分野として存在しています。アメリカには「American Academy of Orthopaedic Surgeons」などが存在し、日本整形外科学会との連携も見られます。

3目的と取り組み

〈学術総会や専門制度など、日本整形外科学会の具体的な取り組み〉
日本整形学会の主な目的として、公益社団法人となった際に下記が掲げられています。
「整形外科学及び運動器学について調査、研究を行い、整形外科学及び運動器学の進歩普及に貢献し、もって国民の健康、疾病の予防、スポーツ医学等を通じた国民の心身の健全な発達、障害者の支援、高齢者の福祉の増進及び公衆衛生の向上に寄与する」。
具体的な取り組みとしては、次の通りです。
1、学術集会・講演会、研究会等の開催
2、学会誌、学術図書等の発行
3、研究の奨励及び調査の実施
4、優秀な業績の表彰
5、専門医及び研修施設の認定
6、国内外の関連学術団体との協力と連携
7、一般市民向けの広報と医療相談
8、医療保険制度、介護保険制度、障害者(児童)福祉制度に関する調査、研究及び提言
9、その他この法人の目的を達成するために必要な事業
1の学術集会については、5月の学術総会をはじめとし各地で研修会やイベントなどが随時開催されています。2の機関誌については、年12回発行の「日本整形外科学会雑誌」をはじめ、多くの刊行物が出版されています。5の専門医制度としては試験や研修の実施などが行われています。
また学会の実際の活動実績としての、広く一般に告知されている取り組みを挙げておきたいと思います。「ロコモ チャレンジ!」というもので、寝たきりを引き起こす運動器の病気「ロコモティブシンドローム」に対する予防や啓発活動を行う取り組みです。日本整形外科学会と株式会社博報堂がタッグを組み、医療や企業、行政といった枠を超えて社会的に取り組むテーマとして「ロコモ チャレンジ!協議会」を立ち上げ活動が行われています。

4仕事との関わり

〈日本整形外科学会が実際に個人の仕事や転職と関わる際には、専門医制度に着目〉
医師個人の実際の仕事や転職との関わりが大きいものとしては、専門医制度が挙げられるでしょう。医師が転職を行うタイミングとして、一般的に専門医の資格取得をした時が挙げられますが、これは整形外科でも同様です。日本整形外科学会では「整形外科専門医」の資格試験が実施されています。またこれを取得した上で、さらにそれぞれの専門領域の研修を受けることで「認定医」として認められるという形になっています。「日整会認定リウマチ医」「日整会認定スポーツ医」などが専門領域となります。
整形外科の認定医はどうキャリアパスに影響をしていくか。転職を考える際には、実際の事例なども数多く知るキャリアコンサルタントに併せて相談してみると良いでしょう。

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