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神経内科の医師転職お役立ちコラム
神経内科の「専門医取得要件」

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専門医取得要件-神経内科

1日本神経学会の専門医制度について

〈日本神経学会による資格試験〉
日本神経学会による「神経内科専門医」については、一般社団法人日本神経学会専門医制度に関する規則の第1条に、次の目的が明記されています。
“臨床神経学を専門とする優れた医師を養成し、神経学の進歩発展とその水準の向上をはかり、国民の健康、福祉に貢献することを目的とする。”
第2条にはこの専門医制度の企画、運用に関する業務を行う日本神経学会が設置する委員会についても定められています。
専門医の数としては、2013年(平成25年)で5,122人となっています。
なおこの専門医制度には5年ごとの更新も定められています。

2資格試験の概要と認定の要件

〈神経内科専門医認定試験の概要〉
それでは、この資格試験の概要と認定の要件を見ていきましょう。
【試験の概要】
●試験の方式
第一次試験と第二次試験に分かれて行われます。一次試験合格者のみが二次試験を受験できます。
●内容
・第一次試験(筆記試験 必修問題(ミニマムリクアイアメント)、一般問題、症例問題)
・第二次試験(面接および実技試験)
●その他
第二次試験のみの不合格者については、その後5年間で3回まで第一次試験が免除されます。
【要件(申請資格)】
専門医の申請にあたっては、次の条件を全て満たしておく必要があります。
以下は、2015年度の受験資格として定められた内容です。
■日本国の医師免許証を有する者。
■受験時に初期研修を含む臨床研修期間を6年以上有するもので、かつ本学会正会員歴を3年以上有する者。
■日本内科学会認定内科医であること。
■上記臨床研修期間について、本学会が認定する教育施設・准教育施設・教育関連施設においての研修が「新施設認定基準」に定められたいずれかを満たす者。なお新施設認定基準は2012年からこれに一本化されています。
次に、出願書類についてです。下記のものを準備する必要があります。
以下は、日本神経学会専門医制度規則の第6条に第一次試験受験申請手続として定められた内容です。
1、受験申請書
2、願書 (正)・(副)
3、医師免許証(写)
4、申請者自身が経験した患者のうち神経疾患の種類および症例数 (概数)、疾患名および検査を所定の用紙に記入したもの
5、研修歴記入表
6、ミニマムリクアイアメント達成状況表
7、研修修了証明書
8、受験料
なお二次試験については第9条に受験申込書と受験料の定めがあります。
合格率は70%ほどで、専門医制度の中ではやや低めとなっています。

3専門医更新の要件

〈神経内科専門医を更新するための要件〉
神経内科専門医の5年ごとの更新については、規定として次のように明確に定められています。
“日本神経学会専門医は本規定施行後、または認定を受けた後5年を経た時に、認定更新の審査を受けなければ、引き続いて日本神経学会専門医を呼称することはできない。”
認定更新の主だったところを挙げておきましょう。
■公告の記載事項に該当する専門医は、公告に従い所定の書類を添付して認定更新の申請をしなければ、認定の更新を受けることはできない。
■認定更新の単位の取得総数は5年間に50単位とし、そのうち30単位以上は、本学会総会・地方会・生涯教育講演会への参加取得を必須とする。平成16 年より、認定内科医資格とその更新が必要となり、日本内科学会主催企画で25単位以上の取得が別途必要である。なお、取得単位は次の更新期間への繰り越しは認めないものとする。
■講演会や論文掲載など、取得単位の対象となる企画と参加単位は定められた計算により行う。
また取得単位が規定の単位に満たない場合、あるいは海外留学や病気の場合の手続き延長に関する定めもあります。

4専門医制度の現状と変化

〈時代の変化と共に変わる専門医制度〉
神経内科専門医は合格率こそ低めなものの、会員数に対しての専門医比率は50%を超えるほど高い値を示しています。但し研修先希望が三大都市圏に集中する、地方では1 人の専門医の担当エリアが極端に広いなど専門医不足、偏在について大きな問題となっています。また神経内科教育を行う施設についても経験する症例に疾患の偏り、指導スタッフ不足といった問題が出ています。
専門医の大きな流れとしては各学会から第三者機関である「日本専門医機構」へと専門医制度が移行されていきます。神経内科専門医についてはサブスペシャルティ領域の分類となっています。これに対して日本神経学会でも多くの考察が成され、専門医の質と量(数)の適正な管理、地域における偏在の解消が課題として挙げられています。さらに今回サブスペシャルティ領域の位置づけになるため、前提となる内科学会認定医との関係についても議論がされています。

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