転職に成功した医師の声 | 難病の子どもを抱えて

• 転職理由を教えていただけますか？

  子どもが難病を抱えており、空気の良い静岡に引越し、知り合いの医師が開業しているクリニックに勤務しました。しかし8年後に閉院する事になり、子どもも京都の病院で改めて治療することになったので、京都への転職を決意しました。
  

• どのような条件を希望されていましたか？

  いつ子どもの体調が悪くなっても対応できる働き方を希望しました。そのため、できる限り身体に負担がかからず患者の容態が安定している医療機関での勤務を希望しました。
  
  実際に、比較的負担が少ない病院、クリニックも紹介してもらいましたが、やはり今の自分には老人保健施設が一番合っていると感じ、最終的には、老人保健施設に応募先を絞りこみました。
  
  勤務時間は少なければ少いほどよく、またオンコールもできる限り少なく。そのためにも、スタッフとの連携具合をしっかり確認したいとも伝えました。事前に入居者の体調を把握しておいて、しっかりスタッフに伝えておけば、オンコールの件数もぐっと減らせますから。
  
  また急に閉院というのは困るので、経営がしっかりしている医療機関であることも必須条件でした。お金に関しては、生活できる程度にいただければとお伝えしました。

• 新しい勤務先が決定するまでの流れをお聞かせください。

  週4日勤務が認められる施設がほとんどなく、なんとか一か所、老健施設を見つけていただきました。
  
  入居希望者の受け入れ態勢、ショートサービス、通常デイサービス、認知症デイサービス、身体障害を持った入居者のそれぞれの数、夜間死亡診断書の対応方法などの情報を調べてもらいました。病床稼働率が常に100％に近く、法人内のクリニックや他施設との連携がスムーズに行われていることから、ここでなら子ども面倒との両立が可能だと、面接設定をお願いしました。
  
  ほぼ唯一の応募先です。ここからは、なんとしても転職が実現できるようにコンサルタントの方と相談しながら転職活動を進めていきました。
  
  面接では、スタッフの教育がしっかりとしていてオンコール頻度は想定以上に低いことがわかった上に、医療機関側の理解をもらえ、幸運なことに「業務に差し支えなければ、控え室を使ってもいいでしょう」とまで言っていただけました。

• 今回の転職についての感想をお聞かせ下さい

  子どもの難しい条件が加わって、自分でも受け入れてくれる所なんてあるのかな、とちょっと不安な気持ちはありました。ただ最初の段階から希望に近い施設の情報を持ってきてくれ、細かい条件を詰めるためにどんどん動いてくれたので、完全にお任せできました。
  
  条件的には不利な状況でしたが、面接まで進めたのは、恥ずかしながら「物腰が柔らかく誰にでも丁寧な対応をする老健施設にこそふさわしい人物だ」と人柄をアピールしていただいたお蔭だと思います。
  
  これで仕事と子どもの事を両立しながら暮らしていけそうです。ありがとうございました。

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