地域によって様々な医師の転職市場。特に医師の募集状況や地域の特徴は二次医療圏ごとに異なります。
山城北医療圏での転職成功のため、医師転職ドットコムが徹底調査した地域別の転職お役立ち情報をお届けします。
<京都市とつながりのある北で京都市と隣接した医療圏>
京都山城北二次医療圏は宇治市、城陽市、八幡市、京田辺市、久御山町、井手町、宇治田原町の4市3町から構成される京都府南部に位置する二次医療圏です。
京都山城北二次医療圏は西で大阪府に接し、東で滋賀県に接しています。
また北では京都市に接し、京都中心部と関連が深い土地柄でもあり京都山城北医療圏内には多数の国宝や文化財などが点在しています。
特に京都市と隣接している宇治市にはその傾向が強く、なかでも特に有名なのは宇治市にある平等院鳳凰堂です。
平等院鳳凰堂は紫式部の源氏物語の舞台にもなった歴史的にも文化的にも価値のある日本有数の建造物となっています。
<鉄道網が医療圏内には張り巡らされており、2つの主要な高速道路が走る>
京都山城北二次医療圏には鉄道路線として、近畿日本鉄道の京都線、京阪電気鉄道の宇治線、西日本旅客鉄道の奈良線、京都私営地下鉄東西線が走っています。
また、片町線、京成本線も医療圏内に走っています。
京都線は京都駅から奈良市までを結び、その途中宇治市や京田辺市を通過します。
また宇治線は、京都市から宇治市の宇治駅まで南北にかけて結ぶ路線です。
片町線は京田辺市を通り、奈良線と並行するように走ります。そして京成本線は八幡市北部を通過する路線です。
なお、宇治田原町には鉄道路線は存在していません。
道路交通の面では、高速道路である京奈和道、第二京阪道路が他の県や圏域への移動の大動脈としての役割を担い、
その他圏域内に存在する府道69号や府道15号、国道307号、大久保バイパスなどが主要道路となっています。
<京都・乙訓二次医療圏に次いで多い人口となっており、高齢化も抑えられている>
京都山城北二次医療圏の面積は257.74km2人口は約約44万5千人となっていて、京都府の医療圏の中では京都・乙訓二次医療圏に次いで多くの人口を擁します。
そのうち15歳未満の年少人口は62195人で13.9%、65歳以上の高齢者は97275人で21.8%となっています。
この高齢者の割合は全国平均、京都府全体の平均と比べても低い値となっており、圏域内の市町村で見ると京田辺市が最も低い割合で18.9%となっていますが
井手町の高齢者割合は26.3%と、ある程度の地域差が見られます。
人口の増減を見ると緩やかなペースで減少しており、2005年から2010年の五年の間に700人ほどの人口減少が見られます。
京都山城北二次医療圏の病院・診療所数は病院が24、診療所が278となっていて病院数は京都府の二次医療圏の中で京都・乙訓二次医療圏に次いで多い数となっています。
<医師の絶対数は多いが、10万人対で見ると平均以下となっている>
京都山城北二次医療圏の医師数は735名となっていて、病院数と同様に絶対数で見ると京都府の中では京都・乙訓二次医療圏についで医師の数が多い二次医療圏です。
ただし人口10万人対で見た時のデータは165となり決して多いとは言えず、山城南二次医療圏についで低い値となっています。
山城北二次医療圏で拠点となる病院となっているのは宇治おうばく病院、第二岡本総合病院、宇治徳洲会病院で、いずれも病床数400を越えた規模の大きい病院です。
宇治おうばく病院は内科・介護・リハビリテーションに力を入れている傾向にあり、第二岡本総合病院と宇治徳洲会病院は救急医療に対応し、
特に第二岡本総合病院は24時間体制で緊急手術体制を整えている状況となっています。