東京都「区東部医療圏」
二次医療圏
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地域によって様々な医師の転職市場。特に医師の募集状況や地域の特徴は二次医療圏ごとに異なります。
区東部医療圏での転職成功のため、医師転職ドットコムが徹底調査した地域別の転職お役立ち情報をお届けします。

東京都の二次医療圏「区東部」の概要と特徴

1はじめに

〈東京都の東部に位置しており、スカイツリーが有名〉
東京都区東部二次医療圏は東京23区の墨田区、江東区、江戸川区の3つの区から構成される二次医療圏です。江戸川区は東京23区の中で最も東に位置する区であり、東端で千葉県に接しています。また、江戸川区、江東区ともに東京湾に面する位置関係にあります。
墨田区には近年建設された名所として東京スカイツリーがあり、新しい電波塔、観光名所として全国的に有名な場所となっています。また、江東区には東京ビッグサイト(国際展示場)があり、様々なイベントが開催され人が賑わいを見せる場所となっています。

2区東部二次医療圏の交通

〈山手線の駅は存在していないが、山手線のメイン駅とは近い距離にある〉
東京都区東部二次医療圏の鉄道はJR、都営地下鉄、京成電鉄、東京メトロ、東武鉄道、ゆりかもめなど様々な路線が入り乱れています。東京の鉄道の中心である環状山手線の駅は医療圏内には存在していませんが、墨田区からは上野駅、秋葉原駅が近く、江東区からは東京駅が近い距離にあります。医療圏内にある駅から路線を利用してこれらの山手線の起点駅に乗り継ぎ、東京各所に向かうことが可能となっています。また、スカイツリーへの最寄り駅は江東区の東武鉄道とうきょうスカイツリー駅となっていて、駅周辺にはオフィスビルや物販店などが立ち並んでいます。

3区東部二次医療圏の人口構成

〈全国的な少子高齢化と逆行し、年少人口の割合が高い〉
東京都区東部二次医療圏は、老年人口が東京都全体と比べて少なく、14歳以下の年少人口が平均と比べ多くなっている特徴があります。平成8年は年少人口が約15万8千人であった人数が平成19年には約16万9千人となっていて、およそ10年で1万人以上増加しています。これは少子高齢化の進む全国的な傾向に反する珍しいデータとなっており、区東部二次医療圏ではこれからも年少人口は増加していくと予想されています。
また65歳以上の高齢者の割合も東京都の平均に比べ少なく、高齢化率は低く抑えられ、年々低下していく傾向にあります。

4区東部二次医療圏の医療

〈病院数、施設数、医師数いずれも10万人対で換算すると平均以下の数値〉
東京都区東部二次医療圏の病院数は53、診療所数は916となっていて、施設数自体は他の医療圏に比べ多い数値となっていますが、人口10万人あたりに換算すると全国平均以下の数値となっています。
医師数も医療圏内の人数自体は多くなっていますが、東京都平均、全国平均いずれとくらべても低い数値です。人口構成の項で述べたように、医療圏内では年少人口が平均に比べ多くなっていますが、それに対応する小児科医が医療圏で不足しており、小児10万人あたりの医師数は全国的な平均値に比べ少ないものとなっています。そのため、区東部二次医療圏では小児科医療体制の強化が課題となっています。
また、区東部医療圏の医療の課題としては、精神病床の病床数の少なさが挙げられます。平成22年10月の厚生労働省の「医療施設調査」によれば、人口10万人あたりの精神病床数は14.9であり、東京都の病床数184.4の1割にも満たない数でしかありません。アルコール依存症対策や高齢者の認知症対策等で今まで以上に精神病床数が必要となっている昨今、東京都としても精神病床数の増加を重大な医療行政の問題として今後対策立案を行う計画です。

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