転職未経験の医師が感じる不安や疑問とは?経験者のアドバイスも — 医師1,205人へのアンケート調査より

近年続いている医師不足の影響で、医師の需要は供給を上回っています。各医療機関がさまざまな条件で医師を募集しており、医師が転職をきっかけにキャリアアップを目指せる環境だといえます。

しかし、転職をしたことがない医師にとっては、勤務条件や環境を変えたくても、現在の職場を離れる不安などから一歩踏み出せないこともあるのではないでしょうか。

転職未経験の医師が転職について具体的にどんなことを知りたいと考えているのか、メディウェルの会員医師1,205人にアンケート調査をしました(回答者の属性)。合わせて、転職を経験した医師からのアドバイスもご紹介します。

※本調査での「転職」には、研修による施設異動や医局人事による異動、開業は含みません。

 

転職未経験の医師が知りたい転職ノウハウとは?経験者のアドバイスも

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調査した医師のうち、転職経験のある医師は7割超

アンケート調査によると、これまで転職経験のある医師は72.4%でした。転職支援サービスを提供しているメディウェルによるアンケートであることを踏まえても、医師にとって転職は身近な選択肢であることがうかがえます。


これまでの転職回数

転職したことがある医師の中で最も多かった転職回数は「1回」(27.5%)でしたが、複数回以上転職している医師も44.9%いました。

それぞれの転職回数の世代別内訳を見てみると、29歳以下の世代では「0回」が75.0%で最多となり、転職未経験の医師が多いことがうかがえました。


年代別にみた医師の転職回数

30代でも「0回」が42.3%で最多ですが、転職をしている医師の割合が転職未経験の医師の割合を上回っています。

40代になると、転職回数が「1回」の医師が最多となっているほか、2回以上転職をしている医師の割合が49.9%と約半数にせまり、30代の24.1%に比べて大きく増えています。

30代ごろから初めて転職に踏み切る医師が多く、30代から40代にかけての時期に2回目以降の転職活動に動く医師が多い傾向があることが読み取れます。

転職未経験の医師の多くは20~30代で、将来のキャリアや人生設計をこれから考えていく世代がメイン層だといえますが、転職についてはどう考えているのでしょうか。

転職未経験の医師が転職に対して抱くイメージとは?

転職未経験の医師が転職に対してどんな印象を持っているのか、アンケート結果からみていきます。

未経験でも「転職したい」医師は約7割

まず、転職したいと感じたことがあるかどうかきいたところ、69.6%の医師が「ある」と答えています。


転職したいと思った経験

転職を考えるタイミングは「年収、待遇に不満を感じたとき」

では、どんな時に「転職したい」と感じることが多いのでしょうか。
勤務条件や人間関係など、8つの選択肢について複数回答ありで選んでもらったところ、「年収・待遇面での不満を感じたとき」という回答が58.9%と、他の回答に大差をつけてトップに選ばれました。


転職未経験の医師が「転職したい」と思うタイミング

次いで「勤務の時間的拘束が長いと感じたとき」(42.4%)、「休息を取れず忙しい状態が続き心身の疲れを感じたとき」(41.6%)など、激務によるつらさに関する選択肢が上位に選ばれています。

転職を考えるタイミングについて世代別に見てみると、年収・待遇面を重視する割合が40~50代にかけて高まっていることが分かります。


転職未経験の医師が転職したいと思ったタイミングの年代別の割合

若手時代と定年後の年収に比べて、働き盛りの世代でより高年収を求める気持ちが強まる傾向にあるといえます。

勤務の時間的拘束については、29歳以下の世代が最も高く20%でした。世代が若ければ若いほど負担に感じている医師が多いようです。

また、家庭環境の変化を重視する割合は30代の16.5%、次いで29歳以下の14.3%の順に高くなっています。
結婚や妊娠出産など、ライフステージが大きく変化する世代が該当する結果となりました。

転職未経験の医師が最も不安なのは「希望に叶う転職先が見つからない」こと

転職未経験の医師が転職したいと思った時、一歩踏み出すのをためらってしまう要因にはどんなものがあるのでしょうか。

懸念される8つの選択肢について、複数回答ありで選んでもらったところ、「希望にかなう転職先が見つからない」ことを不安に思っている医師が49.1%と最多でした。


転職活動を始める場合に不安や障壁になりそうなこと

また、「大学医局や現在の職場を離れづらい」(36.1%)、「転職活動の方法がわからない」(30.7%)などが上位に挙がっています。

どのように転職先を見つけたらよいのか、また現在の職場を円満に辞めるにはどうしたらいいのかわからないと感じている医師が多いことがうかがえます。

転職活動への不安についても年代別の傾向を調査したところ、年代が上がれば上がるほど「希望にかなう転職先を見つけられるかどうか」という不安が大きくなっていることがわかります。


転職未経験の医師が転職活動を始める場合に不安や障壁になりそうなことの年代別割合

また、「大学医局や現在の職場を離れづらい」という点に不安を抱える医師の割合は、30代が20.6%でもっとも多くなっています。

29歳以下と30代の若い世代では、専門医などの資格取得や更新に関する不安を抱えている医師の割合も高い傾向があります。

若手医師は学位取得などキャリア上の目標を達成するため、医局に所属することを優先しているケースが多いです。

そのため、勤務条件の改善は後回しになってしまっている医師もいると思われます。

アンケートの結果から、転職したいと思っているものの、経験がなくどのように転職活動を進めていけばいいかわからないと感じている医師が多数いることがわかりました。
では、転職未経験の医師は具体的にどんな情報を求めているのでしょうか。

転職未経験の医師が経験者に聞きたいこと

転職未経験の医師に対し、「転職したことがある医師に聞きたいこと」を聞いたところ、次のような疑問が寄せられました。

    • 転職してから確認しておけばよかったと思うこと、決断するのは何が一番決めてであったか (60代女性、一般内科)
    • 転職先の病院を決定する際に、確認しておくべきポイント (30代女性、腎臓内科)
    • 転職先の内容を転職前にどのように勉強や修行をしたか (30代女性、眼科)
    • 条件提示と仕事内容の交渉について (40代男性、循環器内科)
    • 現職の上手なやめ方 (40代女性、形成外科)
    • 転職後の医局との関係性、関わりの程度 (30代女性、眼科)
    • 転職斡旋を受けての転職に満足しているかどうか (40代男性、泌尿器科)
    • 個人で転職交渉したのと、転職会社を介した時の違い (40代男性、病理診断科)
    • 転職のメリット・デメリット (40代女性、心臓血管外科)
    • 転職の是非 (70歳以上男性、循環器内科)

転職の決め手となるポイントから、条件交渉や円満退職の方法といった転職活動の進め方まで、転職未経験の医師が「転職をうまく進めるためのコツを知りたい」と感じていることが分かります。

また、紹介会社を活用するメリットの有無や、転職そのものの是非を問う声もありました。

転職したことがある医師から寄せられた、経験に基づいたアドバイスを次章でお伝えします。

転職を経験した医師からのアドバイス

転職したことがある医師に対して、「転職未経験の医師にむけてアドバイスしたいこと」を聞きました。医師の実体験に基づいた転職ノウハウをご紹介します。

転職前に確認すべき、決め手となるポイント

    • 有給休暇の取りやすさ、給与、時間外など疑問に思うことは紹介会社を通じてでもはっきりさせておいたほうがよい (50代男性、健診・人間ドック)
    • コメディカルのレベルも確認しておいた方が良い (30代男性、整形外科)
    • 相手の病院からは、質問した内容に的確な回答が得られるかよく確かめること (30代男性、リハビリテーション)
    • 経営方針と経営者の本当の性格を探り出すことが重要です (70歳以上男性、脳神経外科)
    • 年収の内訳をきちんと確かめておくこと。転職をしてから、当直代込みとか時間外込みとか後出しみたいなことを言われた (70歳以上男性、一般内科)
    • 現場を必ず確認すること、その職場の雰囲気、医局、常勤医などの確認 (60代男性、精神科)

転職先との条件交渉で気をつけること

    • 譲れることと譲れないことを明確にして、譲れないことは断固として譲らないようにする。業者や病院の方は妥協を求めてくるが、仕方ないと思って譲れないところを譲ると後で転職を後悔する (50代男性、麻酔科)
    • 入職時に業務内容の確認や給与面での交渉をよく行うこと (40代女性、一般外科)
    • 同じ病院でもサイトによって提示条件が違ったり、実際は提示されている条件より悪かったりするので、自分でも網張るのが大事 (30代女性、消化器内科)
    • 即決せず有利な条件を引き出してから転職を決めたほうが良い (40代男性、呼吸器内科)
    • 希望はしっかりと伝える、やりたくない事も含めてつたえる (40代女性、循環器内科)
    • 細かいところまでの話し合いと、書面での合意 (40代女性、在宅診療)

退職時や退職後の前勤務先とのかかわり方

    • 医局のしがらみは気にしなくて良いが、医師会とのつながりは大事にしたほうがよい (40代男性、小児科)
    • 転職の際に医局を辞める場合、退局のほうが大変だと思います (20代男性、放射線科)
    • 医局とは和解していると面接で言ってしまったが、面接官が医局と親しい人で、和解していないことがバレてしまった (30代女性、呼吸器内科)

希望条件を見直す

    • 転職先に何を求めるか、事前に検討しておくこと (60代男性、一般内科)
    • 失業も含めて怖がらず、自分の大事にしたい条件をブラッシュアップして、転職に臨むのが良いと思います。変に焦ったり妥協したりして決めると、後悔することも多いと思います (40代女性、その他診療科)
    • なぜ転職をしたいと思うのかということを明確にしておくと良いと思います。その上で、スキルアップや自己成長を求めた前向きな転職であれば成功します。一方、転職の理由として、スタッフと合わない、上司と合わないといった人間関係が主であれば、転職後も繰り返す可能性が高いですので、自分自身の人との関わり方に関して見直した上で転職を決意された方が良いと思います (40代男性、救命救急)

情報収集の徹底

    • 下調べは念入りにすべきです。感覚だけで動いたり、衝動的に行動すると失敗します (40代男性、小児科)
    • 今の状況に満足できないもなのがあれば、情報収集だけでもしてみると良い (60代男性、循環器内科)
    • 雇われ院長的なポジションを選んだときは、病院と違って、代わりが居ないので、休むと減給にされたり、仕事内容が病院に比べて狭かったりで、入職してみると、事前のイメージ程には良くないと感じた。給与だけに目を奪われないよう、色々と考慮した方が良いと思う (60代男性、麻酔科)
    • 色々情報を集めたほうがいいです、あとは実際に見学に行った方がいいです (40代女性、在宅診療)
    • 紹介会社の情報だけではなく、自分でも知り合いなどを通して情報収集すべき。できれば見学も行ったほうがいい。実際に転職を強く希望していない病院でも、他のところがどんな雰囲気かをしるだけでも意味はあると思うので (40代女性、救命救急)

主体的に動く

    • 多くの情報を集めた上で、自身でしっかり決断すること (40代男性、放射線科)
    • 自分の意志で動け (50代男性、整形外科)
    • 熟慮断行 (70歳以上男性、ペインクリニック)
    • しっかり勉強して、しっかり技術をつけて、しっかり自分を持って転職する事をお勧めします (50代女性、一般内科)
    • 悔いのない選択を 悩めば進め (40代男性、皮膚科)

早めの動き出し

    • 早めに活動した方が良い (30代男性、泌尿器科)
    • 給与やキャリアアップで悩んだ際は早めに動くべき (30代男性、その他診療科)
    • 早めに動く、現職には新しい職場が決まってから辞めることを伝える (30代女性、麻酔科)
    • 転職を少しでも考えたら、なるべく早く動くとよい。1~2年かけて探すつもりぐらい余裕が欲しい (60代男性、一般内科)

我慢しすぎない

    • 心身の不調となる前に転職活動をしたほうがよい、悪くなってからでは冷静な判断もできないし、そもそも働けなくなってしまう (40代女性、皮膚科)
    • 我慢して病むくらいなら、さっさと転職した方がいい (40代男性、一般内科)

スキルアップして転職に臨む

    • 自分のスキルを磨き資格をそつなく取っておくと、就職活動に困らないと思います (50代女性、消化器内科)
    • 転職前に自分の価値を高めておく (60代男性、麻酔科)
    • 専門医はとっておくべき (40代女性、一般内科)

紹介会社を介した転職について

    • 自分で交渉しにくいこともあるので、仲介業者に入ってもらうことはいいことと考える (50代男性、消化器外科)
    • ブラック職場へは、HPからの直接申し込みでした。後出しジャンケンのようなとんでもない労働条件に苦労しないように、紹介会社を介する転職をおすすめします (50代女性、美容外科)
    • 複数会社に登録すると言われることが違うので、一社のみにしないほうがいい (30代女性、内分泌・糖尿病・代謝内科)
    • 紹介会社は担当者の能力によってだいぶ左右されるので信頼できる担当者に巡り合うことが重要だと思います (40代女性、消化器内科)
    • 紹介会社の方はそれぞれ自分の会社で転職を成立させたいので、急かしてくるときがあります。急がず、よく見極めて決定することをお勧めします (20代女性、一般内科)

転職そのものの是非

    • 自己の可能性を自己で制限せず、あれこれ試してみて良いと思う (40代男性、泌尿器科)
    • 自分自身の向上のための転職はマイナスにはならない (60代男性、健診・人間ドック)
    • 施設を変わって違う職場の空気に触れることは、病院の大小もしくは症例数の多い少ないは抜きにしても自分のキャリア形成に役立つと思います (40代女性、麻酔科)
    • 転職自体は怖くないが、セーフティネットは持つべき (30代男性、一般内科)
    • 実際に働いてみないと、細かなことはわからないと思いました (40代男性、一般内科)
    • ちょっとでも怪しいと思ったら引き返すこと (50代男性、一般内科)

その他

    • これからは、病院同士が少ない患者を取り合う時代になります。自分の今いる病院が、選ばれる病院になっているか、選ばれない病院になっているか、相当シビアな眼で見る必要があります。病棟詰所にいるときも、自分の仕事をするだけではなく、五感を研ぎ澄まして、詰所の雰囲気を、すこしでもかじり取ってください。きな臭さを感じたら、すぐ転職会社に登録し、情報収集を行って下さい (50代男性、リハビリテーション)
    • 知人の紹介で入る場合は、生半可な気持ちで行かないほうがいい (30代男性、脳神経外科)
    • 色々試してみること。1回の失敗というか面接にすら繋がらなくても気にしないこと (60代女性、一般内科)
    • 大学病院でしか出来ないこともあるが、ある程度の経験を積んだら、次のステップへ進むべきです。自分の力を試して下さい (40代男性、整形外科)
    • 転職することは医局人事を外れること。ある意味自分の性能を試されます。診療能力だけでなく、人当たりというか、社会性も高い方が重宝がられると思います (50代男性、リハビリテーション)
    • 今の現場が嫌だからというようなネガティブなことではなくやりたいことができるかという基準で選んだ方が良いと思います (40代男性、形成外科)
    • 職場の風土になじめるか、継続しやすい勤務形態かどうかが重要でした。はりきって色々な仕事を最初から引き受けようとしない方がよいです。人間関係もある程度大切ですが、相性が悪い人や問題があるのに在籍し続けている人はどの職場にもいるもので、避けるのは難しいのではないかと思います (40代女性、一般内科)

転職未経験の医師が紹介会社を活用するメリット

転職を経験した医師からも勧める声が挙がっている紹介会社の活用について、転職未経験の医師はどう考えているのでしょうか。

転職をしたことがない医師に、もし転職する場合どのような方法を選ぶか聞いたところ、「専門の紹介会社に求人を紹介してもらう」と答えた医師が60.2%で最多でした。


もし転職を検討する場合に利用する方法

実際に紹介会社を活用した転職には、次のようなメリットがあります。

無料でサービスを利用できる

紹介会社は基本的に、サービスを利用する医師からではなく、医師を紹介することで医療機関から手数料を受け取る仕組みになっています。
そのため、転職する医師がサービス使用料など支払いを求められることはありません。

市場感を把握できる

医師が初めて転職する場合、自分の持つスキルや経験が一般的な転職市場の中でどの程度の価値を持つのか、把握しきれないことがあります。

市場感をつかみきれないと、転職先と十分に条件交渉できず、あとから「もっと有利な条件を獲得できた」と後悔することにつながってしまう場合もあります。

紹介会社は医師の転職市場を把握しているので、医療機関から提示された条件が妥当かどうか助言を受けることが可能です。

求人紹介だけでなく、キャリアの相談もできる

単に希望にそった求人を探すだけでなく、必要であれば希望条件の洗い出しなどの過程でキャリア相談も可能です。

仕事や生活の現状と今後に対する希望を整理し、理想のキャリア像を見直すことで、自分が本当に目指したい働き方や、それに合わせた効果的な転職活動の進め方が見えてくるかもしれません。

転職先候補との交渉を任せることができる

転職活動において医師の負担となるのが、転職先候補の医療機関とのやりとりのような事務対応です。

特に働きながら転職活動をしている場合は、転職先候補との面接・見学予定を調整したり、細かい条件を確認したりする作業が通常業務に加わってくると、なかなか手が回らないこともあります。

紹介会社を活用すると、担当者が医師の希望を踏まえて医療機関との交渉を代行するため、少ない負担で転職活動を進めることができます。

面接や退職交渉など、不慣れな部分もサポートしてもらえる

転職したことがない医師にとって、転職活動はどう対処していいかわからないことも多いのではないでしょうか。

紹介会社を活用することで、不慣れな部分のサポートを受けられます。

例えば面接では想定問答の準備のほか、同行を依頼できる会社もあります。また、多くの医師が悩む退職交渉についても、理由の伝え方やタイミングなどの助言を受けることができます。

 

こういったメリットがある一方で、医師の転職を支援する紹介会社は約200社(2024年1月時点)と数が多く、規模や特徴もさまざまです。利用したくても「どの会社を選べばいいかわからない」と感じる医師もいると思います。

医師が満足できる転職をかなえるためには、どのような基準で紹介会社を選ぶと良いのでしょうか。

信頼できる紹介会社を見分けるポイントとは?

特に初めて転職する医師が紹介会社を選ぶ場合、重要なのは信頼性の高い会社を見極めることです。

公的な認定制度を参考にする

医師の転職を支援する紹介会社の中には、医師以外の職種も対応していて医師の求人数が少なかったり、担当者の知識が不足していたりする会社もあります。また、担当者の対応スピードや丁寧さも、会社や担当者個人の間で差が出やすいポイントです。

紹介会社の信頼性を量るひとつの目安となるのが、厚生労働省の委託事業である「医療・介護・保育分野における適正な有料職業紹介事業者の認定制度」です。

「求職者にお祝い金のような金銭を提供しない」など、有料職業紹介事業者として必ず満たすべき基準と、求職者や求人者にとってより良いサービスのために実施が推奨される基準をもとに、事業委託を受けた日本人材紹介事業協会が認定しています。

認定事業者の一覧や詳細情報は認定制度のWebサイトで閲覧することができるほか、紹介人数実績に基づいたランクが公開されているので事業規模の比較も可能です。

認定制度で高い評価を得ている紹介会社とは

前年度・前々年度の医師の入職者数実績が年間300人を超え、認定制度で最高ランク評価を受けている紹介会社は次の5社です(2024年10月時点、順不同)。

    • 株式会社メディウェル(医師転職ドットコム/医師バイトドットコム)
    • エムスリーキャリア株式会社(エムスリーキャリアエージェント)
    • 株式会社エムステージ(Dr.転職ナビ/Dr.アルなび)
    • 株式会社メディカル・プリンシプル(民間医局)
    • 株式会社リクルートメディカルキャリア(リクルートドクターズキャリア)

こういった行政の認定制度も参考にしながらいくつかの紹介会社を選び、各社の求人内容や担当者との相性を見ていく中で自分にあった紹介会社を絞り込んでいくと、希望に沿った転職活動を効率的にすすめることができるかもしれません。

まとめ

医師にとって転職は、希望のキャリアをかなえる身近な選択肢のひとつです。

転職をしたことがない医師にとっては、どうやって転職活動を進めていけばいいか、またそもそも転職が今の自分のキャリアにとってプラスになるのかなど、不安や悩みを抱えることも多いと思います。

「転職に興味があるが踏み出せない」という医師は、経験者からのアドバイスを参考に、まず知人や紹介会社に相談し、情報収集することから始めてみてはいかがでしょうか。

 

【参考】回答者の属性

調査概要


転職アンケート調査の概要

 

年齢


アンケート調査回答者の年齢別人数

 

性別


アンケート調査回答者の男女別人数

 

診療科


アンケート調査回答者の診療科別人数

 

地域


アンケート調査回答者の地域別人数

 

主たる勤務先


アンケート調査回答者の勤務先別人数

 
【転職に関する過去の調査】

 

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