診療科別で医師の年収はどう変わる?―医師アンケート調査より

2025年8月に実施した医師2,055名への年収アンケート調査結果では、医師の年収の中央値はアルバイト・副業込みで1,700万円、主たる勤務先のみで1,300万円という結果となっていました。

こうした年収の状況は、内科や外科、精神科など診療科によってどのように異なってくるのでしょうか?アンケートで調査した医師の年収を診療科別にまとめました。

 

診療科別での医師の年収は?―医師アンケート調査結果より

診療科別での医師の年収比較

医師の診療科別での年収の中央値(アルバイト・副業含む)と、年収2,000万円以上の割合をまとめたのが下表になっています。なお、調査した年収データは「1,400~1,600万円」など度数分布のデータとなっているため、200万円区切りの階級値での表示となっています(年齢についても同様)。

現在の主たる診療科 回答数 年収中央値 2,000万円以上の割合 女性比率 年齢中央値
整形外科 139

1,900万円

45.3%

12.2% 47歳
人工透析科 20

1,900万円

45.0%

20.0% 49.5歳
循環器内科 75

1,900万円

44.0%

14.7% 52歳
麻酔科 86

1,900万円

43.0%

33.7% 44.5歳
消化器外科 70

1,900万円

42.9%

7.1% 47歳
産婦人科 64

1,700万円

42.2%

42.2% 42歳
美容 19

1,700万円

42.1%

68.4% 37歳
消化器内科 124

1,900万円

40.3%

19.4% 47歳
在宅医療 26

1,900万円

38.5%

38.5% 42歳
脳神経外科 47

1,900万円

38.3%

8.5% 47歳
精神科 162

1,700万円

37.0%

22.8% 42歳
泌尿器科 49

1,700万円

36.7%

20.4% 42歳
腎臓内科 23

1,900万円

34.8%

21.7% 47歳
耳鼻咽喉科 35

1,500万円

34.3%

25.7% 47歳
内分泌・糖尿病・代謝内科 59

1,500万円

33.9%

33.9% 37歳
一般外科 41

1,700万円

31.7%

9.8% 52歳
救命救急 41

1,900万円

31.7%

4.9% 37歳
一般内科 278

1,700万円

30.9%

18.7% 52歳
形成外科 36

1,600万円

27.8%

41.7% 42歳
皮膚科 60

1,500万円

26.7%

55.0% 42歳
神経内科 39

1,700万円

25.6%

17.9% 47歳
放射線科 53

1,700万円

22.6%

28.3% 42歳
老年内科 23

1,500万円

21.7%

17.4% 57歳
眼科 58

1,300万円

20.7%

39.7% 42歳
小児科 86

1,500万円

19.8%

34.9% 47歳
呼吸器外科 17

1,700万円

17.6%

0.0% 52歳
呼吸器内科 48

1,500万円

16.7%

8.3% 37歳
婦人科 24

1,300万円

16.7%

45.8% 52歳
病理診断科 19

1,500万円

15.8%

47.4% 47歳
リハビリテーション 28

1,500万円

14.3%

28.6% 47歳
乳腺外科 16

1,300万円

12.5%

68.8% 37歳
血液内科 17

1,700万円

11.8%

47.1% 42歳
健診・人間ドック 56

1,100万円

10.7%

48.2% 47歳
全診療科合計 2,055

1,700万円

32.3%

25.0% 47歳
※回答数15件以上の診療科のみ掲載。年収中央値(200万円区切り)・年齢(5歳区切り)は階級値で表示。

年収の中央値で見ると1,900万円が最も高くなっており、整形外科、人工透析科、循環器内科、麻酔科、消化器外科、消化器内科、在宅医療、脳神経外科、腎臓内科、救命救急の10の診療科が該当しています。

年収2,000万円以上の割合が高い診療科としては、整形外科が45.3%と最も高く、次いで人工透析科(45.0%)、循環器内科(44.0%)が高い状況となっています。

ただし、これらの年収の差は診療科だけでなく、回答者の年齢層(年齢が高い方が収入も多い傾向)と、性別(男性医師が女性医師に比べて年収が高い傾向)なども加味して考える必要があります(参考下表:男女別×年代別の医師の年収の中央値)。

アルバイト・副業込みの医師年収の中央値 男性 女性
29歳以下

1,100万円

900万円

30代

1,700万円

1,100万円

40代

1,900万円

1,300万円

50代

1,900万円

1,500万円

60代

1,900万円

1,500万円

70歳以上

1,100万円

※70代女性医師は件数が少ないため中央値表示から除外している。

女性比率の比較的高い診療科で見ていくと、麻酔科や産婦人科、美容などで年収2,000万円以上の医師の割合が高くなっています。特に美容は年齢の中央値が37歳と若い医師の割合が多い中で年収2,000万円以上の医師が多いことが見てとれます。

 

医師が勤務先や専門を決める上ではやりがいや働きやすさ、リスクなど様々な観点が必要になりますが、上記の年収データも指標の一つとして参考にしていただければ幸いです。

 

公式SNS

こちらの記事に加えキャリアや働き方に
関連する医師の皆様に役立つ情報を
発信中!

医師転職研究所とは

医師転職研究所は、「メディウェルでの転職支援実績」を主な情報源として、医師のキャリア・転職に関する一次的な情報の発信に特化したコンテンツです。医師の転職に関する実績データやそこからの傾向分析などの一次情報を提供することによって、医師の「納得のいく転職」をまた異なった面から支援することを目的としています。