「転職したいけど、どうやって探したらいいのだろう?」
「医師の転職サイトがたくさんあってどれを選んでいいのかわからない…」
納得のいく転職をする上で重要なポイントの一つに「情報収集」の方法があります。医師の転職情報はネット上に氾濫しており、その情報の質もサイトによって千差万別です。そこで以下では、医師が転職する際の情報収集の傾向を踏まえつつ、信頼できる転職サイトの見分け方についてご紹介します。

目次
医師はどうやって転職先を探しているのか?
医師が転職を考える際、どのように転職先の情報を収集し、転職しているのでしょうか?メディウェルを利用して転職した医師に対して実施したアンケート(下図)によると、「インターネットで探す」と答えた医師が287人中270人(94%)と最も多い結果となりました。
この結果はあくまでメディウェルのサービスを利用して転職した医師へのアンケートのため、医師全般にそのまま当てはまるわけではありません。しかし、医師のインターネット利用率が9割以上※1という状況も考慮すると、転職先を探す場合、「まずはネットで検索」という医師が大半を占めていると考えられます。
検索結果に約100万件!氾濫する医師の転職情報
医師がインターネットで転職先を探す場合、最初は検索エンジンを利用して転職サイトを探すという方法が一般的であると思います。しかし、試しにGoogleで「医師 転職」と検索してみると、検索結果に約1,090,000件と、医師の転職に関連する情報が非常に多く出てきます。
これだけ多くの転職情報が氾濫していると、インターネットで探すとしても、どこからどのように情報を探したら良いのか迷ってしまいます。
それでは、これだけ多くの情報が提供されるサイトにはどのようなものがあるのでしょうか?まずは転職情報を提供しているサイトの種類について整理しましょう。
医師の転職情報を提供しているサイトの種類
医師の転職情報を提供しているサイトには、求人情報や転職ノウハウなどを掲載している転職サイトと、それぞれの転職サイトや紹介会社の比較を行なっている転職(紹介会社)比較・ランキングサイトの2つに大きく分かれます。
また、求人情報を提供する転職サイトにもいくつかの種類があり、紹介会社が独自に調査した求人情報を掲載し運営している紹介会社の転職サイト、複数の紹介会社より提供された求人を掲載する求人ポータルサイト、医療機関の求人を有料で掲載する求人広告型のサイトがあります。
これらの医師の転職情報サイトのうち、最も多いのは紹介会社の転職サイトとなっています(「医師 転職」検索での上位30サイトの内訳(下図)より)。また、求人ポータルサイトや転職比較・ランキングサイトも、紹介会社の転職サイトで掲載している求人を転用していることが多いため、医師の転職情報の主な発信源は紹介会社であるといえます。
医師の紹介会社はどれぐらいあるのか?
それでは医師の紹介会社はどれぐらいあるのでしょうか?医師向けに職業紹介事業を行なっている事業者数を試算してみましょう。
厚生労働省が平成26年に実施した「医師・看護師に係る職業紹介に関するアンケート調査結果(概要)」※2では、無作為に抽出された職業紹介事業所で有効回答があった1,620事業所のうち、医師の紹介実績があったのは98事業所であった旨が示されています。つまり、職業紹介事業所の約6%が医師の紹介を行なっているということになります。
一方で同じく厚生労働省の平成26年度の職業紹介事業報告の資料※3によると、職業紹介事業所の数は18,805事業所あります。このため、医師の紹介を行なっている職業紹介事業所は全体で1,138事業所あると推定されます。
これはあくまで事業所数であり、同一の会社が複数の事業所(営業所)を設けている場合もあるため、紹介会社の会社数を示しているものではありません。それでも、1,000以上の事業所で医師の紹介を行なっているということは、医師の紹介会社自体も相当数あると考えられます。
さらに、医師の紹介会社がこれだけ多く存在しているということから、紹介会社が運営する医師の転職サイトもネット上に多数存在していることが推測できます。
それでは多数ある転職サイトから信頼できるサイトを選ぶためにはどうすれば良いのでしょうか?
実際に転職した医師が転職サイトの比較・選択を行なう上で重視した点
まず、実際に転職サイトを利用した医師はどのようにしてサイトを選んでいたのでしょうか?メディウェル経由で転職した医師を対象に、インターネットで転職先を探す際に重視する点についてアンケートを行なった結果が下図になります。
医師が転職サイトを見る上で重視した点として、「求人数が多い」という回答が最も多く、「情報量(中身)が豊富である」「検索で上位にある」「サイトが使いやすい」という回答がそれに続く結果となっています。これを見ると、多くの医師はサイトの規模や情報量を一つの判断軸としていると考えられます。
「転職先の情報を探しているのだから、情報量は多ければ多いほど良い」というのは自然な発想であり、実際に一つのポイントであるのは間違いないでしょう。
しかし、正確性に欠ける医療情報を提供していたことで問題となり閉鎖した某キュレーションサイトのように、情報が豊富かつ検索順位が上位だからといって信頼できる情報を提供しているサイトとは限りません。サイトの規模や情報量はわかりやすい指標ではあるものの、閲覧している転職サイトの情報が本当に信頼できるかどうかは、また別の評価軸が必要になります。
信頼できる医師転職サイトを見分けるには?
それでは実際に転職サイトを見て信頼できるサイトかどうかを判断するにはどうするのが良いでしょうか?これについて、『転職エージェントガイド』を運営する平田 剛士氏の「信頼できる人材紹介会社の見分け方」を参考として、以下のポイントをチェックすることをおすすめします。
<医師転職サイトのチェックポイント>
①コンテンツの更新がきちんとされているか
・新着求人数
・求人以外の更新情報
②実績等のデータにおける裏づけが明記されているか
・WEBサイトの実績データの掲載
・掲載求人数、転職事例の掲載数
③代表者やコンサルタントの顔が見えているか
・代表者もしくは運営責任者の実名および写真の掲載
・コンサルタントの実名および写真の掲載
④コンサルタントのプロフィール(経歴・実績)はわかりやすく記述されているか
・キャリア全般について効果的なアドバイスをしてくれそうか
・自分と同様の専門分野・年齢における支援実績が多くあるか
⑤ブログ等のコンテンツはあるか(更新されているか)
・ブログやメディア上でのキャリアに関する情報発信の有無および内容
・取材記事などクライアントとの良好な関係性の構築が必要な記事の掲載の有無
⑥個人情報の管理方法は適正に運用されているか
・プライバシーマークの取得の有無および取得番号
・個人情報保護方針の記載の有無および内容
参考までに、メディウェルが運営する医師転職ドットコムのサイトで上記の観点から調べると以下のような状況となっています。
<「医師転職ドットコム」のチェックポイント別の状況>
①コンテンツの更新
・掲載日が過去1ヶ月以内の新着求人数で4,962件(2018/6/11時点)
・求人以外では、転職事例・Q&Aなどの情報を拡充し・随時更新
②実績やデータの裏付け情報
・本研究所や実績ページにて各種データを掲載
・掲載求人数12,330件、転職事例の掲載数422件(いずれも2018/6/11時点)
③代表者・コンサルタントの実名・写真
・会社概要ページに事業責任者である松本の写真と紹介文を掲載
・コンサルタント一覧ページに一部のコンサルタントの実名および写真を掲載
④コンサルタントのプロフィール情報
・コンサルタント一覧ページから各コンサルタントの詳細ページへのリンクを設置
⑤ブログ等のコンテンツの有無・運用
・エピロギおよび本研究所の情報を通じて医師のキャリアに役立つ情報を掲載
・大学教授や法人の理事長など医療関係者に取材を実施した記事をエピロギに掲載
⑥個人情報の管理
・プライバシーマーク取得済み 認定番号17000238(04)
・プライバシーポリシー ページにて個人情報保護方針を掲載
このように平田氏の基準に照らし合わせて考えると、医師転職ドットコムは信頼できる転職サイトに分類されると考えられます。
メディウェルを利用した医師が良かったと思うポイント
それでは、医師転職ドットコムを利用した医師は、実際にどのような感想を抱いていたのでしょうか?
下図は、医師転職ドットコムを運営するメディウェルを通じて転職した医師が、「ここが良かった」と感じたポイントについてアンケートを取った結果(N=287)になります。
良かったポイントとして最も多かったのは、「自分の希望などをコンサルタントがわかってくれている」という回答で、その後もコンサルタントについて「スピーディーな対応」「マメさ」「人柄」が良かったという回答が多くなっています。
以下にいただいた自由回答についても幾つか挙げさせていただきます。
「コンサルタント自身の利益は別にして、自分のことを誠実に考えてくれた」
「最初から細かな希望をきいて病院を探してくれた点が他社と異なった」
「細かいところ(病院の雰囲気等)まで考えてくれた。転居が決まる前からよく相談にのってくれた。」
このような回答をいただくことが多いのは、メディウェルのコンサルタントが「納得のいくキャリアと満足のいく採用」というサービスポリシーのもとに、単なる紹介エージェントとしてではなく、コンサルタントとして医師や医療機関と真摯に向き合ってきた証だと考えています。
今後とも、医師の納得のいくキャリアの実現に向けて、メディウェルとしてより良いサービスを提供できるよう邁進していきます。
参考資料
- ※1 株式会社社会情報サービス「医師のメディア調査『S-DMR2011』サマリー」(2011年)。
- ※2 厚生労働省「医師・看護師に係る職業紹介に関するアンケート調査結果(概要)」(2014年)。
- ※3 厚生労働省「平成26年度職業紹介事業報告の集計結果」(2016年)。