医師、とりわけ勤務医にとって、転居を迫られる場面は少なくありません。特に大学医局に所属している場合、人事異動により2~3年毎に転居を繰り返す医師も多くいます。
実際のところ、「転居」について医師はどれぐらい経験していて、どのように捉えているのでしょうか?
あまり表に出てこない医師の転居の実態について、2020年2月に実施した医師1,791名のアンケート回答をもとに紹介します。

目次
40代の医師の半数が5回以上の転居を経験―医師になってから転居した回数
「医師になってからこれまでに転居した回数」について、全体での回答は以下のようになりました。
「3~4回」という医師が32%と最も多くなっており、「5~6回」と「7回以上」もそれぞれ22%という結果となっています。さらに年齢別で見ると、下表の結果となりました。
30代の医師では中央値で3.5回、40代や50代では5.5回という結果となっています。40代では約半数(51%)が医師になってから5回以上転居しているという状況です。
国立社会保障・人口問題研究所による「第8回人口移動調査」(2018年3月)では平均引っ越し回数(生まれてから今までの回数)が40~44歳で3.80回、45~49歳で4.02回となっています。このことを踏まえると、医師は他の職種に比べて転居の回数が多い職種だといえそうです。
大学医局に所属する医師の方が転居回数は多いのか?
医師にとって転居が多い背景の一つに大学医局内での人事異動が考えられますが、実際に医局に属している医師と医局に属さない医師とでは転居の回数に違いが出るのでしょうか?
過去に医局に所属したことのない医師に限定して年齢別の転居回数を調べたところ、下表のようになりました。
回答数が比較的多い30代と40代で見ていくと、30代では中央値が1.5回、40代では3.5回といずれも全医師での同年代の転居回数(30代で3.5回、40代で5.5回)に比べて少ないことがわかります。
やはり大学医局に所属しない医師に比べると、医局に所属する医師の方が転居を経験する回数は多いということが窺えます。
物件探しや手続き、引っ越し作業…医師が転居時に困ったことや面倒だと思ったこと
過去の転居時に困ったことや面倒だと思ったことについて医師に質問したところ、「物件探し」「転居に伴う手続き」「荷造り・引っ越し作業」「引っ越し業者の手配」「費用」「子どもの転校・転園」などの多くの自由回答が寄せられました。以下にその回答の一部を紹介します。
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- 転居先を見て回る時間が無い (40代男性、心臓血管外科)
- ペット可の物件を探すのが大変だった (50代女性、健診・人間ドック)
- 物件さがしのたいへんさ。ご近所付き合い。 (50代男性、精神科)
- 転居先としてどこを選べばいいか、迷いました。 (50代男性、病理診断科)
- 自己研鑚による国内留学で関東から九州へ転居した。住環境が不明で転居先探しが困った。転居費用も自費で、ハイシーズンでかなり高額であった。 (40代男性、消化器外科)
- 転居の手続きが非常に面倒 (60代男性、一般内科)
- 引っ越し作業、ガス・電気などの手続き、各種住所変更はいつも面倒に感じます。 (40代男性、耳鼻咽喉科)
- 指定医・保険医・緊急機関・学会等の届け出 (50代男性、精神科)
- 役所の手続き、(県外へ転勤だったので)保険医・麻薬施用者免許の手続き (29歳以下男性、放射線科)
- 新住居の登録を多数の会社、サービスなどにすること。引っ越し代金を節約して、手作業で引っ越したが時間がかかって大変だった。 (29歳以下男性、健診・人間ドック)
- 3月30日ごろまで、前の病院で勤務し、新しい病院には4月1日から勤務、ということがあり、大変でした。 (50代男性、眼科)
- 業務の合間の日中に作業をこなすのが困難だった (40代女性、内分泌・糖尿病・代謝内科)
- 荷物をまとめたり、引っ越し後のゴミの処理。 (50代男性、消化器内科)
- 勤務と並行しての荷造り荷ほどきが大変。転出転入届けがなかなか出しに行けない。 (40代女性、小児科)
- 引っ越しのたびに家族が増えて荷物が増えたので引っ越し作業が大変だった (40代男性、消化器外科)
- 引越業者の手配。引越の実際で家具に傷がついた (50代男性、一般内科)
- 急いでいて適当に決めた引っ越し業者が最悪だった (50代女性、眼科)
- 4/1入職のため、引っ越し繁盛期にあたり、業者が捕まらない (30代女性、神経内科)
- 引越し業者の予約がとれない (29歳以下男性、一般内科)
- 1週間前に転勤を告げられて引越し業者を探すのに苦労した (40代男性、小児科)
- 引越し代は個人負担だったため、数十万の出費だった。 (29歳以下男性、泌尿器科)
- 引っ越し代を出してくれるところと出してくれないところがある (40代男性、小児科)
- 3月の引っ越し費用が高すぎる (30代男性、脳神経外科)
- 医局の命令なので引っ越し代出して欲しい (40代男性、一般外科)
- 転居費用が支給されないこと。 (50代男性、整形外科)
- 保育園探し 仕事しながらの転居手続き (40代女性、麻酔科)
- 子供を何回も転校させて申し訳なかった。 (60代男性、その他診療科)
- 出張病院への転勤に伴う転居が子供の新学期と合わずに困った。(制服等短期間で買い替えになる) (60代男性、婦人科)
- 住居、子供の学校や幼稚園探し (60代男性、一般内科)
- 子供の幼稚園への通園の障害 (50代男性、麻酔科)
- 転勤先の施設があらかじめ準備してくれていたので,とても困ったことは無かったと思う (50代男性、一般内科)
- なかなか新しい環境に慣れなかった (60代男性、一般内科)
- 漏水で住めなくなり転居 (30代女性、眼科)
- 医師住宅がひどい環境だった。 (50代男性、整形外科)
- 知人に転居を通知すること (50代男性、一般内科)
物件探し
転居に伴う手続き
荷造り・引っ越し作業
引っ越し業者の手配
転居に必要な費用
子どもの転校・転園
その他
新しい環境、生活環境の改善、断捨離…医師が転居を経験して良かったこと
同様に過去の転居で良かったことについても質問したところ、回答のあった医師からは「新しい環境での生活」「生活環境の改善」「都会→郊外への変化」「郊外→都会への変化」「断捨離」などで多くの自由回答がありました。以下にその一部を紹介します。
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- 住居も周囲の環境もそれぞれ特徴があり、新鮮な生活が送れました。 (50代男性、麻酔科)
- いろいろな町に住めたのはいい経験かな (30代男性、一般外科)
- いろいろな土地で新しい環境に触れ合える (60代男性、一般内科)
- 心機一転、気持ちが切り替わった。 (30代男性、一般内科)
- その土地の美味しいものやきれいな景色を堪能できた。 (40代女性、小児科)
- これまでの住居のダメだったところを参考にいい物件を探せる (40代男性、整形外科)
- 賃貸アパート→賃貸マンション→新築分譲マンション→注文戸建てのステップアップだったのでうれしく楽しいことばかりだった。 (40代男性、内分泌・糖尿病・代謝内科)
- 病院宿舎だと院内PHSがつながるためストレスだったが、一般賃貸に引っ越してから気が楽になった (30代女性、健診・人間ドック)
- 勤務先の病院近くに引っ越して緊急登院が楽になった。 (60代男性、一般内科)
- 家を整理する良い機会になる。病院に近いところから転居した際には患者に近所で患者に合わなくなりプライベートが分けられて良かった。 (30代男性、人工透析科)
- 都市部から郊外に引っ越したときは広くて綺麗でしかも家賃が安くなって嬉しかったです。 (40代男性、放射線科)
- 郊外に転居すると部屋を広くできる。自動車を持ちやすい。 (40代男性、眼科)
- 田舎へ単身赴任し、自然に囲まれた環境と温泉を楽しめた。 (60代男性、老人内科)
- 田舎へ行き日照増えた、公園多い (30代女性、呼吸器内科)
- 田舎に転居したので、家賃がすごく安くなった。 (50代男性、眼科)
- 都市部への引っ越しで生活環境がよくなった。気持ちの切り替え (30代男性、整形外科)
- 東京に行った時は楽しかった。 (30代男性、循環器内科)
- 都会にうつったので就職口がたくさんあった。 (30代女性、内分泌・糖尿病・代謝内科)
- 地方から都内に転勤したため生活は便利になった。 (29歳以下男性、放射線科)
- 都心に引っ越したことで買い物や通勤だけでなく、役所や研修、学会に行くのも楽になった。 (40代男性、リハビリテーション)
- ゴミの整理整頓ができた (40代男性、皮膚科)
- 引越しの時に物の整理ができること (50代女性、リウマチ科)
- 要らないものを捨てることができる (40代男性、消化器内科)
- 家がキレイになる、要らないもの捨てるモチベーションになる、新しい家具、家電買える (30代女性、放射線科)
- 転居の度、断捨離ができる (30代男性、消化器内科)
- 色々な土地で暮らすことができて、雑談力が身に就いた (30代男性、消化器内科)
- 転居で思った以上の金額で売却できた。 (60代男性、泌尿器科)
- 今まで何度も(10回程度)引っ越ししているので、物件のどこを見ればいいか、よくわかる。 (40代男性、麻酔科)
- 地域的に合わない環境から逃げられたので良かった (50代女性、眼科)
- 引っ越し貧乏で、良かったこと無し (60代男性、病理診断科)
新しい環境での生活
生活環境の改善
都会→郊外への変化
郊外→都会への変化
断捨離できた
その他
実際に医師が体験した転居に関するエピソード
過去の転居で印象に残っているエピソードを医師に募ったところ、以下のような回答が寄せられました(一部)。
休みを取らず、仕事の後に翌日の引っ越しの準備を始めたが、時間がかかり一晩中作業に追われた。前日は休む方が賢明だと思った。 (40代女性、皮膚科)
引っ越し業者の予約が希望日に取れず、一時的にホテル暮らしを強いられたことがあったこと。 (50代男性、一般内科)
転居時にすぐにマンションを購入すべきか迷ったが、今になってみると、しばらくその土地に住んで、街の状況を十分に把握したうえで、マンションを購入したので良かったと今思っております。 (50代男性、麻酔科)
海外留学から帰国して勤務した病院では引っ越しに関する休みが貰えず、1年近く段ボール箱に囲まれた生活だった。 (60代男性、小児科)
引っ越し作業が妻に任せていたら、引っ越ししたくないと言われた。 (40代男性、婦人科)
冬の北海道に転居したとき、雪にまみれた2両編成の電車がホームに入ってくるのをみて、大変なところに来たなあと思った。 (60代男性、その他診療科)
業者の荷物詰めはなかなかむずかしい いろいろ入れて箱に「いろいろ」とかかれてわけわからなくなった (30代女性、人工透析科)
地方の病院へ赴任する際は引っ越し代金を負担してもらえたが、逆に都内の病院へ赴任する際は引っ越し代金の補助は全くなかった。 (40代男性、整形外科)
北陸では住居の蛍光灯などが付属しているのが普通だったが、東海では附属しておらず、大急ぎで家電量販店に走ることになった (50代女性、健診・人間ドック)
妻と2人の時は、車にすべての荷物を積んで、旅行しながら引っ越ししました。楽しかった。 (40代男性、美容外科)
今後転居する可能性はどれぐらいか?
今後転居する可能性について医師に質問したところ、結果は下図のようになりました。
「可能性は低いが、転居することもないとはいえない」が最も多く31%、次いで「転居する可能性がある」が23%となっていました。「既に転居の予定が決まっている」と答えた医師は全体の8%でした。
さらに年齢別では下表のような結果となっています。
20代や30代では「時期は未定だが転居する可能性が高い」が最も多く、40代~60代では「可能性は低いが、転居することもないとはいえない」という回答が最も多くなりました。
多くの医師にとって、「転居」は今後起こりうる可能性として認識されていることが窺えます。
将来的な転居の可能性を見据えて現在制限していること
将来的に起こりうる転居を見据えて、医師が生活上制限していることは何かあるのでしょうか?アンケートでは、「賃貸契約にしている」「売却等を視野に入れた物件を購入している」「節約・貯金する」「荷物をできるだけ減らしている」「大きな家具を買わない」といった自由回答が多く寄せられました。以下にその一部を紹介します。
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- いつでも転居できるように家は賃貸 (40代男性、脳神経外科)
- マンション購入は控えている。 (30代男性、眼科)
- 賃貸以外は考えていません。 間取りによって使えなくなる可能性がある大きな家具は購入しないようにしています (30代男性、消化器外科)
- 購入せず、賃貸契約を続けている。 (30代女性、小児科)
- 賃貸マンションにしている (50代男性、皮膚科)
- 将来売却価格があまり下がらない物件を選んだつもりです。 (50代男性、麻酔科)
- 資産価値の高い駅近の物件を購入した。 (40代女性、精神科)
- 資産価値が高いマンションを購入して、いざ引っ越しが必要なら売れるようにしている (30代男性、消化器内科)
- 家を賃貸に出す可能性があるので傷をつけないように気をつけている。 (30代女性、皮膚科)
- 戸建てを建てたけれど、いつでも借り手、買い手がつくような、賃貸需要が高い文教地区に建てる事にこだわって建てました。 (40代女性、麻酔科)
- 貯蓄をするようにしている(散財しない) (40代男性、消化器外科)
- 節約をするよう心掛けている(退職金が見込めないので) (30代男性、循環器内科)
- 無駄な出費はしないようにこころがける (30代男性、腎臓内科)
- 無駄使いはしないで貯金 (50代男性、皮膚科)
- 節約を徹底し家計簿をつけている。投資をしている。 (40代男性、精神科)
- 荷物を増やさないようにする。 (50代男性、一般内科)
- 少しずつ不用品を捨てている。 (60代女性、一般内科)
- 物を増やしすぎない事。紙媒体のものはデジタル化した後極力廃棄する事。 必要な物はジャンル別に整理しておく事。など。 (50代男性、放射線科)
- 家財道具を増やさない。 (50代男性、一般内科)
- 本など物を増やさないようにしている (40代男性、リウマチ科)
- 大きな家具、例えばマッサージ機能のついた大きめの椅子がほしいのですが我慢しています。 (40代男性、消化器外科)
- 高価な大きい家具をなるべく少なくしている。分解して運べるものをなるべく選んでいる。 (50代男性、整形外科)
- 物理的に大きなものを買わないようにしている (29歳以下男性、一般内科)
- 家具は小ぶりなもののみ、据付のクローゼットに入らないものはできるだけ処分する、新たに収納家具を購入しない (30代男性、消化器内科)
- 家具は傷が付いても気にならない安いものしか買わない。 (30代男性、放射線科)
- 家の維持にあまり金をかけないようにしている。 (60代男性、その他診療科)
- 将来のことはわからないし、何もできなくなるので、制限はしていない (30代女性、乳腺外科)
- どこにでも交通の便の良さそうなところに住む それでもダメなら転居も考慮する (30代女性、放射線科)
- 出来れば転居を避けたいので自分で病院を選びたい (50代男性、脳神経外科)
- もっといい物件へ引っ越したいが、引っ越さないようにしている。転職と同時の転居を目指している。 (40代女性、皮膚科)
賃貸契約にしている
売却等を視野に入れて物件を購入している
節約・貯金するようにしている
荷物をできるだけ減らしている
大きな家具を買わないようにしている
その他
9割の医師が「負担」と回答―転居の負担について
転居することの負担について、医師はどのように考えているのでしょうか?アンケートの回答では、下図の結果となりました。
「負担である」が最も多く56%、以下「どちらかと思えば負担である」が34%、「あまり負担ではない」が9%、「負担ではない」は1%という状況です。「負担である」と「どちらかと思えば負担である」を合わせると、実に9割の医師が転居を負担だと考えていることになります。
医師の転居は仕方ない?―キャリアにおける医師の転居・転勤についての自由回答
多くの医師が負担だと考えている「転居」ですが、医師のキャリアにおいて転居は仕方のないものなのでしょうか?
これについて、キャリアにおける転居・転勤について医師に自由回答を募ったところ、「仕方ない」「若いうちは良い」「家族には負担」「キャリアのためには必要」「キャリア上必要ではない」「転居は負担」「転居は良い」「医局都合と自分の意志での転居の違い」「費用を補助してほしい」「引っ越しのサポートが欲しい」など、さまざまな意見や感想が寄せられました。以下にその一部を紹介します。
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- ある程度仕方のないこと (50代男性、消化器外科)
- 若い内はある程度仕方がないと思っている (50代男性、消化器内科)
- 医局に属していれば医局の言うことを聞くのはしょうがないと思う。 (30代男性、一般内科)
- 医局にいたらしょうがない (40代男性、消化器外科)
- しょうがないとしか言いようがない。もともと旅行がすきなので、あまり苦にもならない。家族に迷惑をかけているとは思う。 (40代男性、産科)
- 若いうちはいろんな施設を経験するのはいいことだと思う。 (40代男性、一般内科)
- 最初の10年は色々な所に行くのは楽しい (40代男性、麻酔科)
- 見識を広めるなら若いうちに転居・転勤も視野に入れるべき (70歳以上男性、病理診断科)
- 若いときには、キャリアを積む上で積極的に転居は考えても良いと思う。 (50代男性、整形外科)
- 周りの若い医師は転居先に関しての制約が多い印象。それで入局をやめたりも。もっと柔軟にやって、若いうちは経験を積んだらよいのにと思う。 (50代女性、婦人科)
- 医師個人としてはキャリア形成に転居が必要であれば受け入れますが、妻子がある場合、なかなか難しい場合もあります。家庭を壊してしまったら、何のための人生かわからなくなってしまいます。 (60代男性、内分泌・糖尿病・代謝内科)
- 職場からの距離は近くなるが、子供の転校が必要になって家族に負担となる。医局で病院を転々とさせられて、諦めていたが辛かった。 (60代女性、婦人科)
- 単身であれば全く問題ない。子供がいると大変。 (40代男性、婦人科)
- 子供の転校が最大のネック (40代男性、一般内科)
- 自分のキャリアのために家族を犠牲にしてはいけない。単身赴任のほうがいい。 (60代男性、整形外科)
- 様々な病院で経験を積むことは重要だと思う (40代男性、整形外科)
- キャリアアップのためにある程度の転居は必要不可欠である。 (40代男性、麻酔科)
- キャリアアップするためには,職場環境の変化は必要. (50代男性、乳腺外科)
- 自分のキャリアアップのために転居転勤することにおいては、転居にともなう障害や負担は微々たる事と考える (50代男性、麻酔科)
- 上昇志向があれば転居・転勤は受け入れないと (60代男性、形成外科)
- 海外留学などは必要だが、医局人事での引越しはあまり必要性を感じない (40代男性、精神科)
- 医局人事で異動してもキャリアアップになるかどうかはそもそも疑問がある。 (30代男性、放射線科)
- キャリア形成を目的としない単なる人事異動が多すぎる (30代男性、リウマチ科)
- 転居しても、キャリアはつめない。 (60代男性、一般内科)
- 医局のコマの一つでいるうちは、あちこちへ飛ばされるのはよくある話ですが、今後はそれを嫌う方々が増えて行くでしょう。何の役にも立ちませんから。 (40代男性、一般内科)
- 金銭的な損得を考えたら転居などしない方が良いに決まっている。 (60代男性、耳鼻咽喉科)
- さすがに、九州で3/31退職でぎりぎりまで当直させられて、4/1から関東の病院勤務開始は、さすがに無理!!でも、その無理を強いられそうになったことがあった。転勤にともなう転居と引越しは、地獄。 (40代女性、皮膚科)
- 医局に属しているのであれば、ほぼ拒否権はありません。何回引っ越ししても慣れません。 転勤先でも人間関係構築を一からしていかないといけないため、精神的にもしんどいところがあります。 (50代男性、一般内科)
- できるだけ転勤したくないので、医局の力が強くない(転勤先が限られる)大学の医局を選んだと言ってた先生がおり、とても納得です。 (30代女性、一般内科)
- 患者さんにも悪いと思う、せめて3年 (30代女性、呼吸器内科)
- 前向きに捉えたほうがいいと思う (50代男性、一般内科)
- 自分をリセット出来るチヤンスです (60代男性、脳神経外科)
- 意外と転居してみると、県民性の違いも勉強になるし、色んな環境に身をおけて良い (30代男性、整形外科)
- 将来の自分への投資と考えて楽しめたら良いのではないかと (40代男性、その他診療科)
- 転居・転勤は環境が変わることで気持ちも新しくなるため、人生の節目には良いと思う。 (30代女性、皮膚科)
- 医局指示で転居せざるを得ない状況と、自分で、ステップアップや、やりたいことのために転居するのとでは、意味合いが全く違うと思います。。。 (40代女性、小児科)
- 自分の理想を求めての転勤なら良いと思う。 (50代男性、眼科)
- ある程度本人の意思を尊重してほしい (40代男性、産科)
- 医局人事での頻繁の転居はストレスフルだと思う (30代男性、精神科)
- 自分で決めた転居なら良いが、医局に属して、全く無理やり遠い病院へ赴任させられたりすることは、医局をやめる充分な理由になる。 (50代女性、眼科)
- MRとは違い住宅などの補助は少ない職業だと思う。もう少し補助があってもいいと思う。 (40代女性、泌尿器科)
- 引っ越し代を援助してほしい。物件の豊富さの面や費用の面から転居は繁忙期以外(4月以外)などに分散すればいい。 (50代男性、心臓血管外科)
- 転居に掛かる費用を、全て病院が負担する制度にして欲しい。無料での転居なら、助かる。 (30代男性、一般内科)
- 引っ越し手当てが欲しい (30代女性、内分泌・糖尿病・代謝内科)
- 荷造りの代行サービスや引越し代の一部を職場に負担してほしい (30代女性、婦人科)
- 指定業者を作ってほしい (50代男性、麻酔科)
- 必要悪 近年、引っ越し業者を決めるのに苦労するようなので、そのサポートがあるとありがたい (40代女性、リハビリテーション)
- 代行サービスがあれば良いなと思う (29歳以下女性、産科)
- 引っ越し業者の紹介などあればうれしい (50代女性、眼科)
- 引越しのサポートがあればよい (40代女性、泌尿器科)
- 都心に住んで外に通う方が楽 (40代男性、整形外科)
- 特にないが…退職金がまとまらないのは辛い。他の職種は転勤になっても母体が同じなので退職金は年数で蓄積されるので (30代男性、循環器内科)
- まだトレーニング中で転勤が確実なら賃貸がいいと思います。結婚していれば、売却価格が下がりにくい物件を購入するのもいいかと思います。 (50代男性、麻酔科)
- 医師もテレワークが普及すれば引っ越しなどしなくて済むのではと期待している (50代女性、眼科)
- 学生時代は「日本全国に関連病院があります」とうたっている医局にあこがれていたが、家族を持つと、「全国どこにでも飛ばされる可能性があります」という意味だと分かった。 (30代女性、眼科)
仕方ない
若いうちは良い
家族には負担
キャリアのためには必要
キャリア上必要ではない
転居は負担
転居は良い
医局都合の転居と自分の意志での転居
費用を補助してほしい
引っ越しのサポートが欲しい
その他
多くの医師が経験しつつも、負担に感じている「転居」。これは、キャリアと家庭とが重なる部分にもなってきます。上記のアンケート結果が、医師としても1人の人間としても納得のいく人生を歩む上で、何らかの参考になれば幸いです。
【参考】回答者の属性
調査概要
調査内容 | 転居に関する医師のアンケート調査 |
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調査対象者 | 株式会社メディウェルに登録している医師会員 |
調査時期 | 2020年2月16日~2020年2月27日 |
有効回答数 | 1,791件 |
調査公開日 | 2020年3月10日 |
年齢
性別
診療科
地域
大学医局への所属状況