勤務医の年収
平成24年の調査では、医師全体の平均月収は約88万円、平均年収は約1144万円となっており、一般のサラリーマンからみれば医師の年収は高額です。
しかし、医師は「医師になるなら年収で勤務医を選ぶ」といった点で見れば確かに高収入ですが、勤務時間やハードな勤務状況です。そのため案外割に合わないと思われる方も多いかもそれません。
実際、時給計算してみたら新卒のサラリーマンより低かったなどというケースもあるくらいです。
また、あまり知られていませんが、世のサラリーマンだけでなく、医師の世界にも賃金格差というものがあるのが現実です。大学卒業後、国家試験に合格し研修医になった時の平均年収は300~400万円、この時点では新卒のサラリーマンと変わらないくらいの収入です。しかし、その後の進路によって、勤務医の年収は大きく違ってくるのです。
例えば、大学病院における勤務医の年収は、30歳前後で300~600万円ですが、一般の市中病院における勤務医の年収は600~800万円と、なんと最大で500万円ほども差が出てしまうのです。
一方、開業医においては診療科目による平均年収の差が顕著であり、外科の1400万円から眼科の3500万円まで、驚くことに倍以上の年収格差が現れています。こうして額面だけみてみると一見、開業医の方が収入が良さそうですが、医療機器など設備投資にかかる費用は半端ではなく、それなりのデメリットも多々あるため、一概に開業医がいいとは言えません。勤務医の中に、病院勤務のほかにアルバイトやスポット勤務をしている医師が多いのは、このような理由によるものです。
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